写真・岩手県釜石鉱山跡
軍隊出動、釜石鉱山労働者6千名ストライキ
1919年11月の労働争議(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)
1919年11月10日岩手県釜石鉱山約6千名は賃金15割増給及び待遇改善を鉱業主に提出した。同鉱山の現在の労働環境は劣悪で、労働時間は12時間、賃金は最高70銭、手当最高35銭、傷病手当は50円以下、解雇手当なしというひどい状態であった。9日日本 . . . 本文を読む
1919年10月の労働争議 その2 (読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)
10月 活版印刷各工場労働者2000名連携・呼応して大闘争印刷労働者で組織された印刷工組合「信友会」は、10月12日、要求書「8時間労働制(週48時間、食事・休憩時間も含む)、保護工・年少者6時間労働制(週36時間、食事・休憩時間も含む)を11月1日より実施」を東京市内160余の全印刷工場主へ提出し、各工 . . . 本文を読む
*「嗚呼労働者奮起の秋は来たのだ」(1919年10月28日のビラ)の弁士欄をみてほしい。金鋼工、小使、機械工、活版工、ブリキ工、人夫、新聞職工、仕上工、車掌、土工、運転手、電工、洋服工、織工、大工、鉄道員・・・、活版工の女性北澤甲子さんの名前も。みんな現場労働者だ。うれしくなる。
*全国各地の工場・職場で、「8時間労働制」要求の闘いが<燎原の火>のごとく勃発・爆発! 1919年9月の川崎造船所労 . . . 本文を読む
1919年9月の労働争議(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)
*9月2日、斉藤実朝朝鮮総督爆殺未遂事件(京城)*9月3日、日本交通労働組合創立総会*9月、建設者同盟結成*9月、ILO日本労働代表委員選出紛糾*9月22日アメリカ鉄鋼労働者22万人が団体交渉権承認などを求め大ストライキに突入~20年1月8日まで
9/1 200名が再ストライキ突入8月19日大阪市大阪製鎖所製鎖労 . . . 本文を読む
「日本労働年鑑」読書メモを再開します
コロナ禍で気持ちがそがれて昨年3月22日で止まっていた法政大学大原社研「日本労働年鑑」読書メモを2021年1月1日から再開しました。今回は1919年(日本労働年鑑第一集1920版)の9月からの再スタートです。1919年1月~8月までのまとめはこちらを参照してください。https://blog.goo.ne.jp/19471218/c/07a1f4a2f228 . . . 本文を読む
1919年08月30日
(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)1919年8月の労働争議
友愛会が大日本労働総同盟友愛会に改称
*今回から、原本の「同盟罷業」「職工」は、このまとめではそれぞれ「ストライキ」「労働者」とします。
8/1 大阪豊崎町、田村友禅労働者100余名は工場主に賃金3割値上げを要求し、ストライキに入り示威行動を行った 8/1 大阪豊崎町、浅田友禅 . . . 本文を読む
鈴木文治友愛会々長帰朝 大毎神戸支局前の光景1919年(大正8年)8月3日
友愛會々長歸朝報告演説會場ノ光景1919年(大正8年)8月3日
新人会関係者の写真 1919年頃
なんて多くの労働者の決起なのか!
ストライキもすごい数だ !
(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)1919年7月の労働争議
7/1 名古屋市内に約1,3 . . . 本文を読む
中村哲医師の祖父、九州若松港の玉井金五郎が組織した「若松港汽船積小頭組合」の労働争議
労働年鑑から、1919年の7月の労働争議をまとめていたら、
◎7月17日「門司市内の石炭沖仕約3000名が近頃の物価高騰を理由とする賃金4割増を要求し、13名の委員を選び関係会社と交渉を開始した。その後若松の沖仕の運動と連携した結果、26日夜ようやく3割値上げにて請負業者と折り合いがついたが、その後炭 . . . 本文を読む
(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)1919年6月の労働争議
6/1 兵庫県、浅田明礬会社100余名は賃上げを要求し、朝、突然同盟罷業
6/2~ 東京本所押上の永峰セルロイド工場の380余名は会社の賃下げ提案に大いに憤慨し演説会・示威行動を行い、逆に3割の賃上げを求め同盟罷業を行い、会社はその要求を受け入れ解決した。この時、新人セルロイド職工組合が成立した
6/2 東京銀 . . . 本文を読む
(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)1919年5月の労働争議
5月 内田汽船大武丸船員10名が船長に賃上げを要求。もし応じない時は、全員下船すると通告。船長要求に応じて賃上げしたが、6月に神戸港に入港するや船長は水上署に訴え、警察は全員を検束し取り調べる
5/4~11東京、大島製鋼所約1000名、会社の突然121名の解雇に怒り、友愛会に組織された労働者を先頭に1千名の同盟罷業 . . . 本文を読む
(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)1919年3月及4月の労働争議
3/5横浜市、英七番の船頭50余名待遇改善と賃上げを求め全員結束し、不穏の挙に出でんとす。水上署厳重に警戒3/6茨城県、大日本炭鉱会社唐蟲鉱業所1千名の大暴動。白米の値上げに憤って、鉄道・坑道を封鎖し、坑内を真っ暗とし、警務見張り所、事務所、工場、役宅十棟を破壊し、電信・電話を切断する大暴動。また、倉庫を破り米 . . . 本文を読む
(読書メモ・・・大原社研「日本労働年鑑」1920年版)1919年1月及2月の労働争議
1/4富山市、莫大小分工場、管理職の横暴に憤激し女工40余名同盟罷業1/4新潟県、畑銅山150余名の暴動。横暴な所長らを排斥せんと決し、役宅等の破壊を企てたが警察に検挙された1/7東京京橋月島、鉄器会社50余名が解雇に反対して同盟罷業を企てる1/8長野県伊那、電気軌道会社車掌一同が賃上げを要求して同盟罷業突入1 . . . 本文を読む
1919年とは1917年ロシア革命、1918年米騒動、1919年朝鮮3.1の205万人決起を背景に覚醒した日本労働者階級の怒りが一気に爆発した年
読書メモ 大原社研「日本労働年鑑」第1集/1920年版
緒言「社会問題は今に始まった問題ではない。・・最近社会問題の中心事項は労働問題となった、・・大正八年は我国の労働運動史上に於いて一つのエポック、メーキングの年であった勿論1919年は・・・『現在 . . . 本文を読む
メモ1919(大正8)年とは ―1919年とは1917年ロシア革命、1918年米騒動、1919年朝鮮3.1の205万人決起を背景に覚醒した日本労働者階級の怒りが一気に爆発した年―
(1919年前後の歴史)1900(明治33)年 治安警察法第17条・・労働組合死刑法~1924年まで自由民権運動弾圧の「集会条例」に続くもの。義和団事件で中国へ侵略出兵
治安警察法1900年~1925年内 . . . 本文を読む
—「結合よ、独り結合、汝等を救わん」を了解したならば、道理と道徳の許す限りに於いては天下に敵なしである。・・・真に吾人は戦わんと欲せば戦い得るなりー(片山潜・西川光二「日本の労働運動」明治文化全集、社会編 1901年明治34年)
メモ「日本労働年鑑」大原社研学習
1、教材「(大原社研)日本労働年鑑」を毎回一巻(年)ごと。1920年版~1940年版の21回。
2、 目的 . . . 本文を読む