先輩たちのたたかい

東部労組大久保製壜支部出身
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1925年の主な出来事 (読書メモ)

2022年06月28日 08時00分00秒 | 1925年の労働運動

写真・治安維持法など悪法に反対するデモ(1925年)

1925年の主な出来事 (読書メモ)
参照「日本労働年鑑」第7集/1926年版 大原社研編
  「社会・労働運動大年表Ⅰ」労働旬報社
  「日本の労働組合100年」旬報社
  「日本労働運動史年表第一巻」青木虹二著

1925年の主な出来事
 1925年の大きな出来事は、なんといっても治安維持法、普通選挙法の公布です。労働運動では、総同盟第一次分裂と日本労働組合評議会の結成があります。

   この年、中国では全土で民衆が決起した反帝闘争・国民革命が拡大する中、日本軍は青島紡績会社中国人労働者のストライキに、旅順から駆逐艦を派遣し軍隊による脅しでストライキ鎮圧をねらいます。また国民革命に呼応した河北省11月の中国民衆蜂起に、関東軍が介入(12月23日)するなど、日本はいよいよ中国侵略をうかがいだします。治安維持法と普選法成立、総同盟の大分裂の背景です。

「日本労働年鑑」第7集の「緒言」は、「空前の不況。物価の低落と労働者賃金の低落。熟練労働者の失業、ことに熟練労働者の自由労働者化の悲惨さ。労働運動の守勢姿勢はいよいよ強まり、左右の分裂は決定的となり、日本労働総同盟も分裂した。他方農村では、地主と小作の対抗的関係は強まり、農民組合の驚異的拡大、地主側の所有権の確認、小作側の耕作権の確立とする法廷闘争も深刻化した。資本家、地主の態度は一変し、著しく敵対的・対抗的となった。彼らは手を携え労働者側に立ち向かってきた」と、この年の労働者・農民の苦境と政府・資本家・地主側の強権的な攻撃姿勢を述べています。 

1925年主な出来事
1   上海会議、日本共産党の解党に反対したコミンテルンが日本共産党再建に向けて荒畑寒村らと会議
1.12 日本海員組合内左派が「海員刷新会」を設立
1.28 朝鮮、京城電気労働者8時間制など要求(2.12スト突入)
1.15 社会局労働争議調停法案を発表
1.24 軍教反対の学生デモ禁止される
2.03 全国労働組合、大阪で開催
2.10 上海内外綿工場でストライキ
2.11 治安維持法など三悪法反対の東京デモ3,000人、検束60人(東京芝)
2.15 大阪で三悪法反対デモ2,000人、検束20人
2.17 治安維持法法案衆議院に提出される(3.7同院通過)
2.21 普選案衆議院に提出(3.2同院通過)
2.22 在日本朝鮮労働総同盟創立、全国12の在日朝鮮人労働団体が参加(27年の第3回大会では会員3万人、29年全協へ組織合同し解散)
2.22 九州民権党が結党(浅原健三)
2.27 日本農民組合第四回大会
3.06 関東労働組合会議発会式
3.07   政治研究会婦人部発足(市川房枝・奥むめお、新妻イト、山川菊栄ら)
3.12 孫文死す
3.15 日本労働総同盟第14回大会開催(~17神戸)
3.25 総同盟関東同盟会理事会共産党排斥を決議
3.27 総同盟中央委員会、関東地方評議会の解散を決定
4.12 総同盟の左派25組合が総同盟革新同盟を組織
4.16 総同盟中央委員会、関東地方評議会を除名
4.17 朝鮮共産党結成
4.19 政治研究会大会開催
4.22 治安維持法令公布
5.01 第6回メーデー
5.05 普選法公布
5.07 全国水平社第4回大会開催(大阪)
5.08 朝鮮・台湾・樺太に治安維持法を施行する勅令公布
5.15 第7回国際労働総会ジュネーブで開催
5.16 総同盟中央委員会、革新同盟23組合除名
5.20 武相労働連盟創立(企業内労組→日本主義派)
5.22 但馬地方の震災
5.24 日本労働組合評議会創立大会開催32組合、12,500人(神戸)
   評議会・大阪地方評議会結成(6月)
   評議会・関東地方評議会結成(6月)
   評議会・京都地方評議会結成(7月)
   評議会・神戸地方評議会結成(7月)
   評議会・関東金属労働組合結成(8月)
   評議会・関東出版労働組合結成(8月)
   評議会・産業別全国協議会開催(10月)
5.26 中国の青島紡績会社中国人労働者のストライキ、暴動化(日本軍、旅順から駆逐艦派遣)
5.30 関東労働組合会議緊急委員会、「青島紡績ストライキ支援」決議
5.30 中国5.30事件(上海でのデモ弾圧事件を機に各地で反帝闘争に決起)
5.31 上海総工会(労働組合)結成
6.17 治安維持法違反で大阪の黒社2人を検挙(同法最初の適用)
6.21 日農の提案で、無産政党組織準備協議会が大阪で開催
7.01 中国広州で国民政府成立
7.02 中国広東革命政府成立
7.10 【女工哀史】刊
7.10 芝浦製作所争議2500名ストライキ
7.19 総同盟・関東合同労働組合結成
7.31 加藤改造内閣成立
8.18 内務省社会局「労働組合法案」を発表
8.20 共産党事件の判決(堺利彦・佐野学らに禁固10か月の判決)
9.06 国際無産青年デーが挙行
9.10 福田大将狙撃事件判決(古田大治郎10.15死刑執行)
9.20 「無産者新聞」創刊
9.22 ロシア労働代表レプセ一行入京す
10.03 全日本鉱夫総連合会が日本鉱夫組合と改称
10.04 総同盟臨時大会開催
10.15 小樽高商軍教事件起こる
10.15 朝鮮に朝鮮神宮創建
10.18 労働組合法案反対演説会開催(大阪天王寺公会堂)
10.21 政府、〈婦人児童売買禁止国際条約〉に「植民地に適用せず」との保留をつけて加入
10.26 東京市電自治会秋季大会開催、宣言書没収される
10.31 サラリーマン・ユニオン協議会創立
11.05 前田村小作争議(秋田)
11.20 富士紡川崎工場ストライキ勃発
11.23 関西沖仲仕労働組合結成
11.26 日清印刷ストライキ勃発
11.28 中国国民革命に呼応し河北省で蜂起(12.23関東軍の介入で奉天で敗北) 
11.29 福岡高校社会科学研究会員を退学処分にする
11.30 総同盟中央委員会が九州連合会を解体した
12.01 京都学連事件(学生33名検挙)
12.01 「農民労働党」結党。即日解散を命じられる
12.04 住友別子銅山争議の勃発
12.15 満州出兵
12.24 京大事件に対し、教授会声明を発表 



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