ストレスとは、苦しみ、恐れ、不安などの刺激に対する体内の反応
指を切れば誰もが出血する。だが反応はまちまちである。顔面蒼白になる人、冷や汗が出る人、こうゆう人は出血に対する恐怖心の強い人で、出血による緊張が自律神経を興奮させ、血管を収縮させるために起こる反応である。この自律神経の特異反応をストレスという
ストレスを発見したセリエ博士は、日本で講演をした
「残念ながら医学がこれだけ進歩しても、このストレスを防ぐ手はありません。どうぞストレスにたいしては十分の用心を希望します」との最後の結論の言葉を聞いて、天風先生は猛烈に反論する
「防ぎきれないとはどうゆうことだ。ストレスという新しい学説を出したまではセリエ先生も偉いが、もともと日本では『病は気から』といって、そのストレスがあるのは心がそうさせているのは解っていることなんだ。それを世界一流の学者が防ぐ手はないなんて。セリエ先生は解っていない。俺なら防いでみせるのに」
先の出血の例でいうと、顔面蒼白は出血に対する恐怖心から生じたものであった。この恐怖心は心の中の消極的観念である。天風哲学の「観念要素の更改」をつづけ、心を積極的にする実践を積めば恐怖心などなくすことができるのである
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