るるの日記

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古事記 天皇の聖なる権威の根源と由来を説く神話

2020-11-19 09:11:32 | 日記
天皇が国民に大命を伝えるのに、「宣命」(せんみょう)というものがある。その宣命の冒頭に決まっている詞が書かれる

現(あき)つ御神(みかみ)と大八島国(おほやしまくに)知らしめす天皇(すめら)が大命(おほみこと)らまとのたまふ大命を、集(うごな)はり侍る皇子等、王等、百官(ももつかさ)の人等、天下の公民(あめのしたのおほみたから)、諸聞きたまへとのたまう

天皇は現人神(あらひとかみ)として、その聖なる権威によって日本国家を統治するのだ、というのである

この現人神の【聖なる権威】の根源は何か?この根源と由来を説くために、【一祖多族】の観念のもと、まとめた説話が神代の物語である

神話の主題は、日本国家を治める現人神・天皇の神権の根源とその由来を説くことであろう

この主題をもとに、古事記を神話は、天皇の祖神たちの神統譜と説話を主軸にし、諸氏族の系譜と説話、歌謡などを加えて構成される


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4 コメント

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Unknown (北陸ツーリング)
2020-11-22 21:13:34
やはり古事記神話の謎は天皇礼賛だけではないいびつな構造をしているある種の正直さが心惹かれるのでしょう。
古事記神話の構造をザックリいうと高天原の2度の地上への介入がその構造の中心となっている。1度目はイザナギとイザナミがオノゴロ島を作り、国生み神生みを行い、次にイザナミのあとを継ぎスサノオが
根之堅洲国で帝王となる。第二の高天原の介入はアマテラスによる九州への天皇の始祖の派遣とそれに続く天皇を擁する日本の話でこれは今も続いている。
これらの2度の高天原の介入に挟まれた形で出雲神話がある。天皇の権威を高めるのに出雲があまり役に立たないのに古事記で大きく取り上げられている。その神話の構造の歪さに我々は心を惹かれる。
たとえば天皇も大国主も大刀(レガリア)の出どころはスサノオでありその権威の根源を知りたくなってしまう。そうなると島根県安来市あたりの観光をしてしまいたくなる。
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Unknown (198455551010)
2020-11-24 06:21:01
神というと全知全能というイメージですが、古事記の神々は、完璧ではないというところが謎の一つです。歴史を巡る旅を私もしたいです。
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Unknown (電気製鋼研究者)
2021-08-08 09:23:05
安来ですねたしか、司馬遼太郎のエッセーにも称賛されていた和鋼記念館(現;和光博物館)があるところですね。
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Unknown (マルクス)
2022-01-30 16:13:58
まあ出雲神話のおかげで天皇は地球上唯一の天地創造の神話から連なる王室として別格の地位にあるのを忘れてはならない。これは非科学的といえども歴史なのだ。
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