広島管区気象台(広島地方気象台から昇進)が九州南方から西日本に接近しつつある大型台風について中央気象台から注意を促されたのは昭和20年9月16日午前10時すぎ。それは台風の進路にあたるおそれのある地方の気象官署すべて同時に知らされた
当時の台風情報は、ずばり一本の線で進路を予想していた。よく外れたが、うまく当たることもあった。
台風は18日朝頃九州または四国に上陸するおそれがある。当然西日本のどこかが、台風の直撃を受けることになるが、台風がかなり大きそうなので、どこへ上陸するにせよ、西日本一帯は警戒の必要があり、広島も暴風雨を予想しなければならない
広島気象台では台長は上京中、台長代理は帰省中、主任は病欠のまま音沙汰なし、技術主任は実家に預けていた妻子を引き取りに行って留守、、という状態であった。それでも留守を預かった若手の台員たちは意気盛んだった「お偉いさんが誰もいなくても、俺たちだけで迎えうってやるさ」「どんと、来いだ」めいめい勝手なことを言いあった
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