重盛は父清盛に言う
「私は後白河法皇をお守りするつもりです。法皇への御恩は重く深いのです。だがしかし、法皇への忠を励もうとすると、父の恩をたちまち忘れる事になる。それは苦しく辛いこと、、
親不孝の罪を免れようとすれば、法皇には不忠の逆臣になってしまう、、
私は進退これ窮まり、是非の判断がつかない、、
お願いする結局のところは、、
ただ重盛の首をお取り下さい」
清盛は最も頼りしていた重盛にこのように言われて
「いやいや、それは思いも寄らぬこと。悪党どもの申す事に法皇がおつきになって間違いが起こるかも知れないと心配しているだけだ」
重盛
「たとえ間違いが起こりましょうと、法皇に尽くすべきです」
と言い、侍どもには
「父上が後白河院に参るお供をするのなら、重盛の首が斬られるのを見てお伴いたせ」と言って小松殿へ帰られた
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