M拘置所
腰縄手錠姿の福田和子
女子房二つの、右側に入れられた
同房には
覚醒剤で捕まった30歳位の太めの女
放火未遂の27、8歳位の女がいた
「お願いします」と頭を下げる
「新入りはあっち」と太めの女が顎をしゃくった
房内には
四枚の畳敷き
二畳の板の間
ついたてをした汲み取り式トイレ
コンクリートの流し台
太めの女が扉の前に私を呼んだ
扉の目の高さには覗き窓がある(縦5センチ、横10センチ)
その窓の向こうで眼鏡をかけた30歳位の男が、私を見てニタリと笑い
「お前が18歳かあ、お前の男に煙草をやっといたけんのぉ。お前ももろて吸えや」
私は一緒に護送されてきた男が、新入りのリンチにあってるんじゃないかと案じていたので、煙草を貰ったと聞き、ホッとした
、、悪女の深情けでしょうか?、、
私も太めの女から、ハイライト一箱、マッチ一つを貰い、煙草は好きな時吸えた
母は同時期に、売春防止法違反で逮捕されていたが保釈され、「それ見たことか親の言うことを聞かないからだ」と怒りながらも、私選で津川弁護士をつけてくれた
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