その時は気付かなかったこと
同じなのに違う
同じは無理だけど願う
行き交う濃淡が変わる
仕方ないさと認めても
モヤモヤがかかってしまう
暗雲立ち込める空を見上げ
太陽の光を恋しがり
暑さにしたたる汗を拭き
そよ風の優しさを求める
何にでも何度でも
繰り返し後悔し羨望し
納得を飲み込めない
未満の心
さぁ出発
落ち着け私
持ち物OK
身だしなみはそれなり
思ったより寒い朝
冬物コートに変えてみた
元気ないちにち
楽しいいちにち
なりますように
叶いますように
みんなみんな
しあわせな日を過ごせますように
あれもこれもと気ばかり焦る
3週間もあったのだから
充分落ち着けたはずなのに
前日にならないと余裕は無く
いちにちの毎日を必死でこなす
もちろん前日でさえいつもと同じ
朝からのスケジュールは変わりなく
心の中にワクワクを押さえ込む
明日はいつもと違ういちにち
一年分のイベントにお祝いをもらい
にやけた心にご褒美をあげる
遠慮がちなため息で
あきらめと共にやる気まで逃げ出す
プラスとマイナスがひかれ合い
両極端な気持ちの距離が
ピッタリと寄り添うように
しっくりくれば気持ちいい
ちょっとの歪が苦しくなる
逃げ出していいと言われても
場所と時間を吟味しないと
自分勝手が落とし穴にはまる
遠慮せずに息を吐き
あきらめだけを追い出して
ほんのり残るやる気には
飴だけ与えて誘い出す
損得で考えれば
確かに骨折り損かもしれない
同じ場所を何往復しただろう
記憶を辿り足跡を辿りながら
その度に
目的と違うものに出会い
寄り道の楽しさを知り
ほんの少しのズレを修正する
時間は過ぎて行く
反対に気持ちは後退していく
けれど
結果を最後と名付けて
終わりをゲットできたので
心は満たされた