清水豊さんの『老子と太極拳』の表紙を飾る彫刻家薬師寺一彦さんの個展「青の記憶」が、新宿の伊勢丹で開かれているので見に行ってきた。(30日まで。28日2時からは、トーク&スライドショーがある)
蓮をテーマにしたシルバーのジュエリーと、水の中を躍動するイルカやクジラや龍をテーマにしたアクリルの作品が展示されている。
清水豊さんは、個展の表題にもなっている「青の記憶」という作品(『老子と太極拳』の表紙に使用)に天地創造のイメージを見、「天の御中主(みなかぬし)の大神と「むすび」の神々の誕生のイメージと、なにか、ひじょうに合うものを感じるのである。・・・・・・おおいなる「海」の中から、エネルギーが分離しようとしている。それは、あたかも無極という渾沌から、陰陽が分かれて太極が生まれようとする瞬間のようにも感じられる」と言っている。
上半分が陽、下半分の青の部分が陰、そして陽の部分には、生命の誕生を象徴する青い人魚がまさに生まれ出ようとしているのが見て取れる。
薬師寺さんは今回の個展について、「私たちが忘れかけていた海から生まれた記憶、聞こえなくなっていた自然の声を蘇らせたいと思っています」と言っている。
海は生命の故郷(ふるさと)である。水の中に躍動するイルカや人魚は、誕生を待つ羊水の中の胎児でもあろうか。「青の記憶」とは母の胎内の記憶でもあるのだ。実にスピリチュアルな個展である。
蓮をテーマにしたシルバーのジュエリーと、水の中を躍動するイルカやクジラや龍をテーマにしたアクリルの作品が展示されている。
清水豊さんは、個展の表題にもなっている「青の記憶」という作品(『老子と太極拳』の表紙に使用)に天地創造のイメージを見、「天の御中主(みなかぬし)の大神と「むすび」の神々の誕生のイメージと、なにか、ひじょうに合うものを感じるのである。・・・・・・おおいなる「海」の中から、エネルギーが分離しようとしている。それは、あたかも無極という渾沌から、陰陽が分かれて太極が生まれようとする瞬間のようにも感じられる」と言っている。
上半分が陽、下半分の青の部分が陰、そして陽の部分には、生命の誕生を象徴する青い人魚がまさに生まれ出ようとしているのが見て取れる。
薬師寺さんは今回の個展について、「私たちが忘れかけていた海から生まれた記憶、聞こえなくなっていた自然の声を蘇らせたいと思っています」と言っている。
海は生命の故郷(ふるさと)である。水の中に躍動するイルカや人魚は、誕生を待つ羊水の中の胎児でもあろうか。「青の記憶」とは母の胎内の記憶でもあるのだ。実にスピリチュアルな個展である。