『パウリ=ユング往復書簡集 1932-1958』 8月4日刊行予定

2018-07-26 18:52:35 | 日記
物理学者と心理学者の対話

ヴォルフガング・パウリ/C・グスタフ・ユング●著
湯浅 泰雄●監修
黒木 幹夫/渡辺 学●監修・訳
定方 昭夫/高橋 豊/越智 秀一/堀川 恵●訳

排他原理の発見やニュートリノの存在を予測し1945年ノーベル物理学賞受賞のパウリ。
人の心には集合的無意識が存在し人生の自己実現を遂げると主張した分析心理学の創始者ユング。
 二人の関係は、スイス連邦工科大学チューリッヒ校の同僚であるとともに、精神的困難を抱えたパウリがユングから心理療法を受けるという医者と患者という関係でもあった。
集合的無意識、共時性に関する基本的文献であると共に、二人の書簡は、背景物理という概念から、錬金術、超心理、UFO、易にまで及び、科学と心(魂)の接点を探る膨大な論文ともいえる。
 20数年にわたって交わされたこの書簡集には、患者パウリ自身による1300を越える夢の提供と分析・理解があり、精神科医としてのユングに強い感銘を生んだ。ユングのさまざまな著作と研究に錬金術資料として活用、大きな影響を与えたことがみえてくる。
 一方、パウリは夢の解釈をユングから学び、実践する中で、精神的なバランスを取り戻していく。更には、自身の物理学の理解にも大きく貢献した。

パウリ=ユング往復書簡集 1932-1958
A5判 上製  410ページ 
定価=本体6,300円+税
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