白鵬関も来ていたオオカミのシンポ

2011-10-07 21:24:09 | 日記
昨日、東京のシビックホールで開かれたシンポジウム「ドイツに見るオオカミとの共生」を聞きに行ってきた。

びっくりしたことに、横綱白鵬関が来場、オオカミ協会の丸山直樹会長との対談が行われた。これがまた、大変興味深かった。モンゴルの草原で白いオオカミを見て目と目が合ったことや、オオカミを狩りすれば、オオカミが勝つか人間が勝つか、勝った方が運が強いとされることなど、モンゴルの人々のオオカミに対する思いが紹介された。

またマグヌス・ヴェッセルさんのドイツにおける事例の紹介が大変面白かった。
ポーランドから越境してきたオオカミが国境近くでいくつかのグループを形成しているのだが、その地域は、農村や工場を含む地域なのだ。まずこれには驚いた。写真や地図で紹介され、オオカミが行動している場所は、明らかに人間が活動している場所と一部が重なっている。しかし、そこでほとんど人間とのトラブルは起こっていないという。

それにはまず、牧場には電気の通った鉄条網を張るなど、しっかりした予防措置をとること、絶対に餌を与えないことだという。そのルールが守られていればオオカミはまず人を襲うことはないという。
こうした保護の下、オオカミの群れと活動地域は少しずつ増えているようだ。

ドイツではほとんど自然林がない。人間が開拓してしまったのだ。そのような歴史的背景もあるのか、自然や野生動物に対する意識が日本人とは相当違う。
親の管理不足を棚に上げ、握力の弱い年寄りには点火できないライターを作る日本人の感覚との落差を感じてしまった。そのうち、子供に危ないということで、擦っても着かないマッチでも販売されるかもしれないな。話がそれてしまった。

◎(松本)10月8日(土)14:00~17:00 松本市駅前会館(大会議室)
   松本市深志2丁目3番21号    TEL 0263-33-2966
◎(山梨)10月9日(日)13:15~15:15 山梨県富士川町民会館(会議室)
   山梨県南巨摩郡富士川町青柳町338-8   TEL 0556-22-7212
【参加費】無 料 
【参加申込み】Eメール http://japan-wolf.org/content/contact/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「オオカミ」シンポジウム

2011-10-04 18:35:34 | 日記
「ドイツに見るオオカミとの共生──復活オオカミでシカをコントロール」というシンポジウムが東京で6日(木)に開かれる。

シカやイノシシの食害が大きな問題になっているが、それは明治になって人間がオオカミを害獣として駆逐したため、生態系の頂点に立っていたオオカミが絶滅してシカなどが大幅に増えたことによるという。そこで日本オオカミに最も近い小型オオカミを移入し、生態系を修復、シカなどの食害から自然を守ろうとする運動が、「日本オオカミ協会」によって行われている。
海外ではすでに、アメリカのイエローストーンなどで、オオカミを復活させているところもある。
この辺りの事情は、ビイング・ネット・プレスから出版している『日本の森にオオカミの群れを放て』(文・吉家世洋/監修・丸山直樹)に詳しいので、あわせてお読みいただきたい。

今回のシンポジウムでは、ドイツ自然・生物多様性保護連合、自然保護戦略企画担当のマグヌス・ヴェッセルさんが「オオカミは怖くない! ドイツにおける復活と住民との共生」と題して講演されます。

他に、
丸山直樹(日本オオカミ協会会長・東京農工大学名誉教授)or 小金澤正昭(同副会長・宇都宮大学農学部教授)
「日本におけるオオカミ復活の必要性と課題」
等の講演もあります。

◎10月6日(木)18:00~21:00 文京シビックホール(小ホール)
   東京都文京区春日1丁目16番21号        TEL 03-5803-1100
◎(松本)10月8日(土)14:00~17:00 松本市駅前会館(大会議室)
   松本市深志2丁目3番21号                   TEL 0263-33-2966
◎(山梨)10月9日(日)13:15~15:15 山梨県富士川町民会館(会議室)
   山梨県南巨摩郡富士川町青柳町338-8   TEL 0556-22-7212

【参加費】無 料 
【参加申込み】Eメール http://japan-wolf.org/content/contact/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする