北山耕平さん、まもなく退院

2012-04-17 22:46:45 | 日記
今日、二度目の北山耕平さんの見舞いに行った。見舞い、というより話しに行った、と言う方がより正確だろう。2時間ばかり、ゆっくり話した。作業療法の時間になって、30分余り、彼がリハビリに励むところに付き合った。

仰向けになって、手の平大の軽いボールを両掌で挟み、顔の上方に持ち上げる。また、お手玉を数メートル先の籠に投げ入れる。腕の麻痺を回復する訓練だ。右側の麻痺が酷く、思うように腕を持ち上げられなくて、ボールがうまく投げれないという。

次に、痺れて動かしにくい指の回復のため、籐を編んで小さな籠を作る作業だ。もう大分進んでいて、あと数回で籠が完成するという。これは北山さんの闘病の記念作品になる。

人はいつ何時どんな病気にかかるか分からない。北山さんもまさか自分が脳卒中で倒れるなど、思いもよらなかっただろう。ましてや家族の方の驚きは想像も付かない。病気は、現実となって初めてリアリティを持って迫ってくる。そう言う私は、毎日数錠の薬を飲むようになった今も、病気に対するリアリティとはほど遠い毎日だ。

この病院では、多くの患者さんがリハビリに励み、多くの療法士の方たちがリハビリの援助をしている。もちろん医師や看護師の方たちもそれぞれの役割を担って立ち働いている。こうしてリハビリに励む人たちを見ていると、病気は一人でなっても、一人では治らないという思いが強くする。それに、北山さんが、すれ違う人に気軽に声を掛ける様子を見て、癒しの力は、人から協力を得、自分から作り出し、関係性の中で大きくなるのだなという思いを強く持った。

その北山さんの退院が来週の28日に決まったという。今度は、病院から家庭に拠点を移して、リハビリを生活の中に組み入れた新しい一歩が始まる。彼はこれらの体験を、いずれ彼の言葉で語ってくれるだろう。
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北山耕平さん、うれしい快復

2012-04-06 21:20:15 | 日記
今日は、北山耕平さんのお見舞いに行った。

少し痩せていたけど、想像していた以上の快復ぶりだ。杖の必要もなく歩けるし、短い時間ではあったけど、久しぶりだったのでいろいろな話をした。

北山さんが倒れたという情報が入ったときは、まさかと思って、しばらくは信じなかった。奥様から重篤な状態であることを聞かされて、見舞いに行くのも遠慮していた。本人も、一時は車椅子の生活になるのを覚悟していたらしい。それが今や、医師もびっくりする快復振りだという。ともかくよかった。

そこには本人のすごい努力があったのだと思う。それと奥様と息子さんの快復への願いと協力が大きな力になったのに違いない。彼は非常に家族思いの人だ。それが今度は家族の力となって帰ってきたのだろう。

今後の仕事のことも考える余裕が出てきたようだ。たくさんの仕事を頼まれていたのだろう、不義理をした皆さんに申し訳ないと言っていた。退院したら、無理をせず、ゆっくりと仕事をしていこうと思っているという。それが勿論、奥様の願いでもある。私たち友人の願いでもある。

でも、あんまりノンビリしていてもらっても困るなア、もっともっと活躍してもらわないと、今の時代は、北山さんからの発信を必要としているのだから、指1本でキーボードを売って原稿を書く北山式一本指打法を一日も早く再開してほしいと、快復著しい北山さんに会うと、編集者の勝手な欲が出てくる。

完全回復ではないにしても、ともかく良かった。退院の時期も視野に入ってきたようだ。今は、さらなる快復と、数ヶ月動けなかったために落ちた体力の回復のために、リハビリに励んでいるという。
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津村礼次郎さんと森山開次さんのロシア公演

2012-04-02 23:01:30 | 日記
先月1週間あまり、能役者の津村礼次郎さんと舞踊家の森山開次さんがロシア公演をしてこられた。会場には入れない人も出るすごい反響だったという。その報告が津村さんから届いたので、紹介する。

「ロシア公演無事に終わり帰国しました。森山君とのコラボレーション、古典能・石橋とダンス作品SHAKKYOです。サンクトペテルブルグ俳優の歌劇場、モスクワマールイ劇場別館小劇場でした。映像はサンクトペテルブルグのものです。300席満席立見、かなりの方が入れませんでした。」

Subject:公演の記事
サンクト公演、テレビニュースで流れたものがネットで見れます。
http://www.ntv.ru/video/novosti/298561/

モスクワ公演は、新聞の記事がネットに載りました。
http://izvestia.ru/news/519540

記事は残念ながらロシア語なので読めないが、テレビニュースの方でその人気ぶりが分かる。

森山開次の抑制された舞踊と能のコラボレーションは、まだまだ多くの可能性を秘めている。さらなる試みが楽しみだ。
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