女性的エネルギーと男性的エネルギー

今日は女性的エネルギーと男性的エネルギーについてお話ししようと思います。女性的、男性的といいますが、肉体的性差のことを指しているわけではありません。この世のすべてのものに宿るエネルギーの性質を指しています。これら２種類のエネルギーが互いに作用しあいながら、あらゆるものを生み出しています。

知覚領域をつかさどる男性エネルギーは外に向かう資質を有し、願望や意図によって「自分」を動かします。一方、不知覚領域をつかさどる女性エネルギーは受容的で引き寄せる資質を有し、気分や精神状態などの分野を担当しています。これら２つのエネルギーが均衡し、バランスのとれた状態であることによって、絶え間なく物事を作り出す力となるのです。

激しいストレス社会のなかでは、男性エネルギー過多の状態に陥りやすくなります。一つの目的に対して一生懸命になりすぎる状態が、これにあたります。与えるばかりで受け入れることの少ない状態は、女性エネルギーによってもたらされるビジョンやインスピレーションを受け取りにくくなります。神霊のエネルギーを受け取るには、女性エネルギーの受容性が不可欠なのです。

反面、女性エネルギー過多の状態では、受容するばかりで自らの意思を積極的に実現させようと行動するパワーが弱まります。自らの人生を他人事のようにとらえ、流されてしまいがちになります。双方のエネルギーが均衡した状態が最も健全であり、尽きることのない創造のパワーを生み出す状態であるといえます。

女性的側面は想像力やインスピレーションをつかさどり、あらたなアイディアの創造を担当しています。男性的側面がこれらアイディアを意思の力で刺激し、活力を与え実現させます。

テレパシーや催眠も、これらエネルギーの原理で読み解くことができます。他者の女性的側面に向けて男性的側面の振動エネルギーが投影され、受容された結果、起こる現象であると理解できます。あらゆる権力者や人々の注目を集める芸能人などは、これらのエネルギーを意識的・無意識的にも上手に利用しています。

女性的なものの中には必ず男性的側面があり、男性的な者の中には必ず女性的側面があります。自らの内でこれらエネルギーの法則を知り、活用することによって、他者に依存・支配されることなく自立した状態に自らを置くことができるようになるのです。