誰かを非難したくなったら

人は、他人の姿に自分を投影して見ている。そんな言葉を聞いたことがありませんか？どうして自分の周りは子供っぽい人ばかりなんだろう？或いは、意地悪で傲慢な人ばかり。反対に、私はいつも優しくて思いやりに満ちた人ばかりに囲まれ、本当に助けられている、という人もいるかもしれません。

意地悪で傲慢という性質も、優しくて思いやりのある性質も、エネルギーは同質のものを引き寄せるという性質から考えると、どちらもその人の中にある資質といえます。ネガティブだけ、ポジティブだけというケースは稀で、双方がまじりあって存在することが普通です。どんな人の中にも、たくさんの資質が存在するからです。

けれど、頻繁にある資質の人ばかりが登場する時期と言うのもあります。それは、自分の中にある、そういう資質に気が付きなさいというサインかもしれません。それがネガティブな資質だったりすると、心理的に抵抗感があるでしょうが、じっとサインの示すものに意識を向けてみて下さい。

あなたが、軽蔑する、憎む、嫌う、許せないと思うようなその資質は、あなたの中に存在しませんか？ありえない！と切り捨てる前に、その抵抗を鎮めて自身を振り返ってみて下さい。

誰かを傲慢であると思ったとき、それは自分の中の傲慢さを見せられているのです。その人を非難するのにエネルギーを注ぐのはやめて、しっかりと学びを受け取りましょう。傲慢である自分を認め、受け入れ、許し、手離す。認めない限り、学びのスタート地点に立つことはできません。けれど、それを受け入れることができたら、素晴らしい学びが待っています。

こんな風に書きながら、これは私自身への戒めでもあります。

気付きは、それを受け入れる心の状態になった時、自発的に起こります。そうでない状態のときにいくら人から言われても、気付くことはできないのです。逆に、人から言われて気付けるのは、そういう状態ができていたから、ともいえます。

サインや気づき、インスピレーションを受け取る心の状態というのは確かにあります。これについては、別の機会に書いてみたいと思います。

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