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感情解放、ヒーリング、意識の目覚めをキーワードに日々の気づきを綴っていきます

抵抗を手放すために

2016年11月17日 07時00分00秒 | 日記

19日土曜日の感情解放ワークショップは、まだお席がございますので興味のある方はぜひどうぞ。さて。先日、読者の方からジャッジメントを手放すにはどうしたらいいでしょうか?というご質問を受けたので、これについて書いてみます。


ジャッジメントに限らず抵抗全般に言えることですが、「手放したいのにできない」というとき、そこには必ずメリットが存在しています。このメリットが無くてもいい自分になれるかどうかがカギになります。

そのメリットとは、突き詰めていってしまえば「自分を守っている」という一言に尽きます。これを手放すということは、つまり「自分を守らなくても大丈夫な状態になる」ということを意味します。

自分を守る必要があるとき、私たちは痛みを抱えて心は瀕死の状態です。そんな状態で世の中の荒波に放り出されたら、ちょっとしたことでその痛みが刺激されて、とても居られないのです。

健康な肌であれば、海水に浸かっても気持ちよく泳げますが、すりむけた皮膚で海に浸かれば、飛び上るくらいに滲みて痛いでしょう。それと同じです。

だから、自分を守る盾を外す前には、必ず痛みに対処するのが定石です。

それなのに、私たちの多くの見方というのは、この盾を自分を守るためのものと認識するのではなく、自分の前進を阻む障害物だと認識しています。この認識の在り方が対処の方法を誤らせ、こじらせているのです。

しっかりとこのことを心に留めて下さい。

感情解放というと、要らないものをデトックスする、手放していくと捉える方が多いのですが、私がお伝えしているワークでは、抑圧された感情を「抱きしめていく」という表現をします。

手放すのではなく、受け入れ、抱きしめていくことで受容し、統合します。すると、気持ちのカケラたちは変容し、凶暴で手に負えないモンスターではなく、無邪気で愛に満ち、かけがえのない自分自身の一部となって、私たちにパワーを与えてくれる存在になるのです。

決して「お前は迷惑だし要らないから出て行ってくれ!」というようなことはしません。要らない存在など、どこにもないのです。

私たちの勝手な都合で「邪魔者」というラベルを貼り、うまく行かないことの責任をそれらに押しているわけで、彼らにしてみたら何と理不尽で、私たちが横暴な独裁者に見えることでしょうか。

私たちの彼らに対する扱いがまずかったことで起こった現実の不調和の責任を、彼らに転嫁するのを止めましょう。それは彼らのせいではなく、あなたが現実から逃げ出ているが故の状況です。

まず、自身の現実に意識をしっかり戻してください。「ここではない、もっとどこか遠い別の場所」ではなく、「今この瞬間のここ」に、戻るのです。

私たちの多くは、「今ここ」に戻ることを恐れ、嫌います。なぜなら、そこは苦痛に満ちた危険な場所だと思っているからです。

ここに戻ってしまったら、耐え難い閉塞感と、思うように行かないありとあらゆる苦しみに押しつぶされ、傷ついて絶望の淵に沈んでしまう、と警戒しているのです。

だから「ここではないどこか遠く」へ逃げていこうとするのですが、いくらその方向に逃げても、根本的に楽になることは無いでしょう。いつもどこかにモヤモヤしたものが残り、どんなに楽しいはずのことをしても、心の底から楽しめないのです。

根本的に安らかになりたいのなら、自分が逃げているものをしっかりと見つめることは必須だと思います。逃避から起こる行動はどこまで行ってもすり替えでしかありえず、本当に求めているものにはたどり着かないでしょう。

傷ついた心から逃げ出して放置するのではなく、戻って手当てをしてあげることです。

どうやったら適切な手当てができるのかは、その傷自身に聞いてみなければなりません。対話するのです。

たとえば、おしめを替えてほしくて泣いている赤ちゃんに、いくらミルクを与えても泣き止むことはありません。赤ちゃんが何を求めているのか、よく見て感じ、察してあげることが大切なのです。

セッションをしていると、多くの人の心のカケラ君たちは息も絶え絶えに、ぐったりして話す気力もない程に消耗していることがよくあります。そういうときにするのは、深く呼吸をして命のエネルギーを彼らに送ってあげることです。しばらくそうしていると、彼らは随分元気になります。

さらに色々としてあげるべきことがあるときもありますが、完全に元気になったら、そのカケラ君を自身の適切な場所に居場所を作って収めてあげます。こうして統合することで、彼らはとても安らかに、機嫌よくあなたの中に納まるのです。

だから、彼らをジャッジメントして分離させ、遠ざけることはどうぞしないでください。そんな風にして自分を守らなくても、もっと良い方法があります。

彼らを受け入れることへの恐れすらも、抱きしめて行ってあげてください。そうすることで、もっとあなたは楽になるでしょう。

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