今週土曜日26日の感情解放ワークショップは、まだお席がございますので、ご検討中の方は是非どうぞ。詳細はホームページをご覧ください 。
さて。このブログでは、しばしば積み重ねていくことの大切さをお伝えさせていただいていますが、この積み重ねることが苦手なんです、というお声もいただくことがあります。なぜ苦手と感じるのか、今日はその辺りについて思うことを書いてみたいと思います。
私はあまり聡い方ではないので、どちらかと言うとちょっとずつを日々積み重ねていく方が得意、と言うよりもそれしかできないのですが、積み重ねが苦手と言う方にお話を伺うと、先にやらなければならないことの膨大さを見てしまって気持ちが萎え、そもそもそれに取りかかることができない、というケースが多いように拝見します。
実はこんなケースも、感情解放ワークで対応できる部分があるのです。
具体的に解説してみると、「積み重ねること」を思ったとき、多分その方の中には重苦しい気持ちが浮上していると思います。胸が苦しくなったとか、両肩にズンと重さを感じるとか、頭が重くなったなどの体感覚を伴った変化を感じているでしょう。
それこそが、まさに浮上している感情のエネルギーなのです。
ちょっと嫌な感覚ですが、そこに気づいて、意識を向けていきます。それは、ずっと自分自身に受け止められることなく封印されてきた気持ちのカケラ君なので、彼らに「君たちがそこにいることに気づいたよ」と呼びかけながら、深く呼吸をして、命のエネルギーを送ってあげるといいでしょう。
たったこれだけのことでも、ホッとしたり、少し楽になったりします。
もしそうならず、何の変化もないのだとしたら、自分でも無意識の内にガッチリと隔離してしまって、固く拒絶しているということを意味します。この場合は、それに触れてしまったらどうなるだろう?と問うてみたときに浮上する恐れや不安などを受け止めていくことをします。
変化がある場合でも、それだけではまだ完全に嫌な感覚は消えないかもしれません。その時は、まだ彼らに対してやってあげなければならないことがあるのです。さらに彼らの言い分に耳を傾けてみます。
「どうせやってもできないよ」とか「頑張っても報われない」などと言った言葉とともに、無力感や悲しみ、失望感などが浮上してくるかもしれません。
或いは、かつて努力をしていた時に、誰かからその努力が不十分だと言われたり、厳しく責められたりした場面の記憶がパッと浮かび上がってきたりするかもしれません。
いずれにせよ、積み重ねにまつわる何らかのトラウマがそこに埋もれているはずなのです。もしそれが何もないとのだとしたら、積み重ねることに対して、苦手意識を持つことはありません。かつて痛い目に遭ったことがないなら、それに対してどんなイメージを持つはずはないからです。
埋もれているものは、心地よい記憶や感情ではないでしょう。これこそが、積み重ねることにブレーキをかけさせている原因なのです。これをしっかりと受け止め、解放していきます。
解放が本当に完了すれば、ものごとに向き合ったとき、以前ほどの重苦しさや不快感を感じることは無いでしょう。すんなり、取り組み始められるはずです。
このように、日常の中で浮上したどんな気持ちも、ちゃんと理由があって出てきているわけで、そこに気づいて上手に対処してあげることで、あちこち引っ掛かりながら身動きが取れなくなっていることも、スル~っと無理なく流れていくようになります。
あなたの中でも、「できない」と固まっている気持ちのカケラ君がいないでしょうか。このカケラ君が味わっている惨めさや無力感を味わうのが嫌だから、取り組むことそのものが始められないでいるという方は非常に多いです。
人生には、嫌応なく積み重ねていかなければならないことがたくさんあります。積み重ねることへの苦手意識が、どれだけあなたの人生に強烈な抵抗を生み、大きな労力を余計に費やすことになっているでしょうか。
何かしなければいけないと思ったときに、腰が重くなってしまう、気が重くて動けないときは、それを抑圧して自分に鞭を打つのではなく、ほんの少し、その体や気の重さに寄り添って、じっと感じてみてください。
イヤなんだよね。辛いんだよね。と、自分の気持ちの訴えに耳を傾けて、本音を聞いてあげるのです。
私たちだって、嫌だという訴えを無視して何かを強要されたら、とても悲しいし、怒りを覚えると思います。けれど、訴えをちゃんと受け止めて聞いてもらえたら、それだけでもとてもホッとするでしょう。
頭ごなしに「やらなければならない」と自分の気持ちを無視するのではなく、気持ちの声を聞いて、歩み寄れる部分があるのなら歩み寄ってあげることもできるのではないでしょうか。
そんな風に日々自分と対話し、自身の行動を変えていくと、現実はとても優しいものになりますし、何より、気持ちが穏やかに落ち着いてきます。これが本当にその通りかどうか、ご自身で体験なさってみてください。
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