しろいはね くろいはね

感情解放、ヒーリング、意識の目覚めをキーワードに日々の気づきを綴っていきます

自ら学び取る姿勢

2020年11月08日 07時00分00秒 | 日記
どんな学びでもそうですが、
基礎的な手ほどきを受けた後、
それをどこまで深めて行けるかって、
本当に人それぞれですね。

まず、本人がその学びに対して
必要性をさほど感じておらず、
優先順位が低ければ、
そこで終わってしまうでしょうし、

必要だとは認識しても、
趣味程度にそこそこやって
満足する人もいますし、

ものすごく必要性を認識し、
スポンジが水を吸収するように
求め、深く入って行く人もいます。

学びと本人の相性、タイミングなどが
一致したときにそうした深まりが
その人の人生の中で「起こって」
いくのでしょうね。

それは何とも、ある意味、
奇跡的なことだと思うのです。

意識の目覚めや悟りを求めている人が、
目の前にブッダやキリストが居ても、
その人の中で本当に目の前にいる人の
価値を見抜く感性が育っていなければ、

ただの通りすがりのように、何の接点もなく
素通りしてしまうかもしれません。

それと同じように、今の自分にとっての
そのものの価値がわからなければ、
どんな貴重な資料も、何の気もなく
ごみ箱に捨ててしまうでしょう。

そんな出会いや巡り合わせに、
私たちは日ごろ、どれだけ出合い、
どれだけ通り過ぎているのでしょうか。

学びにおいて、
手ほどきを受けることは、
準備体操のようなものです。

そこからようやく始められる、
というほどのもので、
そこからは、自分自身で
切り拓いていく試行錯誤の道が
始まります。

たとえば、将棋の基本のルールを
学んで、ある程度の駒の動かし方を
知ったとして、それでもう将棋を
極めた!と思う人はいないでしょう。

将棋の面白さにはまって、
めきめき実力をつけたとしても、

その地域でそこそこ名の知れた
アマチュアレベルで終わるのか、

難しい局面をどう切り抜けていくかとか、
相手の気づいていない可能性の
何歩も先の可能性を読んで行く、

その攻防戦を何時間も戦い抜いていく
胆力をつけてプロの厳しい世界に
足を踏み入れていくまでになるかとか、
本当に、本人次第です。

人に言われて渋々やっていたのでは、
到底身につくようなものではないですし、

渋々でなくても、言われたことを
ただ受け身で受け取るだけでも、
道は深まりません。

師とともに過ごす時間はとても貴重ですが、
惰性で過ごしていては、どんなに貴重な
言葉をいただき、見せていただいても、
ざると一緒で何も残らないでしょう。

逆に、師の側にいられない時に、
自分で自身の歩みを深めて行く力を
どれだけ身に着けているかというのは、
非常に重要な資質だと思います。

師に手取り足取り言われなければできない
というのでは、本当に道を歩む力が
育っていないということであり、

そのような意識では、
根本的に道を歩むことの意味も
理解できてはいないのでしょう。

自分で道を歩むというのは、
今の自分に何ができて何ができないのかを
的確に知って、何が足りなくて
どんな修練が必要なのか、

などを自分で知って、
自分で歩みを創造していかなければ
いけません。

そういう感性が身について
初めて伝えられることもあります。

師に、自分で考えて気付くべきことを
丸投げして「教えてください」では
身につかないことが、確かにあります。

ここまでこんな風にやってみたけれど、
こうなってしまってつまづいている。
どうしたら越えられるだろうか、
というように質問できれば
まだ良いし、

根本的に、自分が課題に向き合う姿勢が
できているのかどうかを自分で
気付ければ、もっと良いでしょう。

やっているつもり、できているはず、
という表現の中に、やっている、
できている、と言い切れない可能性を
含ませているのはなぜなのか。

微妙に核心に向かう自分の心の
揺れやブレ、恐れや抵抗の感覚が

たとえ抑圧や封印がかかっていた
としても、自分でわからなければ、
自分で道を深めていくことは
できません。

そこができてくると、
どんな出来事やものからも、
学ぶことができます。

時間を取って、特定の練習をしなくても、
日常のすべてが修練の機会になります。

そうなったときに、
道はその人の人生そのもの
になっていくでしょう。

教えが、人生のあらゆる瞬間に
エッセンスとして生きているのを感じ、
エッセンスに触れることで、
教えの本質を知ることができるように
なります。

道が開かないのは、
ひとえに自分自身の在り方が、
道を歩む状態になっていない
ということなんだと思います。

先に進めないことに不平を言うよりも、
我が身を振り返らなければなりません。

私自身、何年も道が開けず、
師からはヒントももらえずに
突き放されていると感じていることが
ありますが、

自分の在り方ができているだろうか
と振り返ると、できていない
ということはわかります。

今まではそれに向き合うこと自体が
辛くてどうしようもなかったけれど、
今はもう少し、直面して
踏み込めるくらいにはなったかな
と思います。

どんなことでもそうですが、
学びを自分のものにしていくというのは
容易ではありませんね。

けれど、そんな試行錯誤も
楽しんでいきましょう。




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