内なる導きが差し出す世界

さて。

先日のセルフワークの時に、
自分はまだ、導きが差し出す世界を
完全に受け取ることについて、
向き合い切れていないのだな、
と感じたのですが、

あれから、
向き合い切れていなかったものに
じっと対峙しています。

えり好みせず、すべてを完全に受け取る
とコミットメントすることは
私にとってはまだとても恐いことで、

起こってもいない妄想の影に
怯えている自分がいるのを感じます。

起こってもいない妄想ということは、
それはマインドであり、今ここにいない
ということを意味してもいます。

導きが見せる世界は毎瞬、
今この瞬間に生まれているわけで、
恐れが浮上する瞬間に、無意識に
マインドにズレてしまっているのでした。

気付くたびに、
またこの瞬間に生まれ続けている世界に
戻ってくるのですが、

そうすると、
私の現実には妄想が見せるような
恐ろしいものは何もなく、
安全に、平穏に過ごせるこの世界の
有難さをしみじみと感じるのでした。

それにしても最近の私の世界線は
不思議な出来事がたくさんあって、

特に今年に入ってからは、
どうして自分がこの場にいるのだろう？
と不思議に思うような場面にいることが
増えてきました。

それは、思いもかけないご縁から
現れた扉を自らの意志で押し開いた
結果ではあるのですが、

自分で望んでつながったというよりは、
思いもかけずに飛び込んできた
ご縁であり、望むべくもないような
機会でした。

毎瞬現れる新たな扉を必死で開き、
道を進めている感じなのですが、
かつての日常とは随分違った質感の世界に
来てしまっている感じがします。

世界と言うのは、時間的にも空間的にも、
平面的な軸の延長線上にあるという認識は
実は錯覚で、本当は全く違った成り立ち、
構造をしているのかもしれない、
と思うようになってきています。

今私がいるこの世界は、
昔から感じていた馴染み深い
ある世界の質感にかなり近い感じがして、

鮭が生まれた川を、自らの臭いの記憶を
辿って戻ってくるように、
私も帰っていくべき世界を辿っている
のかもしれません。

導きが差し出すものを100％受け取って
生きていくということは、
今この瞬間を完全に生きるということと
同じことなのかもしれないと、最近
思うようになったのですが、

もしそうなのだとしたら、
私は今この瞬間に生きるということを
随分違った風に考えてきていました。

プレゼンスにいようと努力すること自体が
既に違うというか、今この瞬間という概念が
全然違っていたようなのです。

振り返ってみてそう言えば、と思うのは、
私は先生の言葉やメソッドをそのまま
やってみると、どうもうまく理解できず、
落とし込めなくてドツボにはまる、
ということが別の習い事でもありました。

だから最近は、メソッドを度外視して
自分なりに全く別のアプローチ、解釈と
自分自身の感覚を軸に探求した方が、
何かしら得るものがあるのではないか、
と思って、思い切り守破離の離から
探求してみようと思っていました。

それが正しいのか正しくないのかは
わかりませんが、私にとっては
そうなるのが必然でもありました。

指月の指のたとえのように、
月を指さす指の方向を見ても
何も見えない私には、

内なる導きを頼りに自分の感覚で
月を見てしまった方が早いし
迷わなくて済むのかもしれません。

とにかく、
そうして導きが差し出す今この瞬間を
一つ一つ受け取りながら、
自分の中の確かな響きを踏みしめつつ、
私はこの生を紡いで行こう
と思うのです。

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