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感情解放、ヒーリング、意識の目覚めをキーワードに日々の気づきを綴っていきます

忘却の河の水

2010年02月19日 10時54分35秒 | スピリチュアル

今日は前世の記憶を持ったままだと、この世界で生きるのにどんな障害があるかということを書いてみたいと思います。

以前うしまつさんから、過去世の記憶を忘れて生まれてくるのにも意味があるのでは?という意見が出されましたが、その通りです。人間は意味もなく記憶喪失で生まれてくるわけではありません。国際的な直感医療の第一人者で日本でもベストセラーを生み出したキャロライン・メイス女史を訪れた一人のクライアントの話を引用してみましょう。

ギリシャの哲学者プラトンは「エルの神話」の中で、人が生まれてくる前の契約について詳細に記録しています。人間は生まれてくる前に人生における大まかなシナリオを選択した後、「忘却の河」の水を飲み、すべてを忘れて生まれくるといいます。ポールはこの忘却の河の水を飲まなかったために、学びとなる経験から自ら遠ざかってしまうというジレンマに苦しんでいました。

「与えられた指示(忘却の河の水を飲む)を愚弄するというこの決心は、結局恐ろしい結果をもたらした。気の次元での壮大な記憶のために、彼はいつも足が地についていないような感覚に襲われ、結果として実社会で機能不全になってしまった。何をするにも実際に行動する前に、それがうまくいかないことを自分のどこかで知っているという恐れがあり、何も選ぶことができなかった。」

ピンチはチャンスという言葉がありますが、危機的な状況を乗り切って成功した人の話はたくさんあります。けれどポールは成功の前の危機を回避してしまうために、一歩も前に進めないという状況になってしまったのです。痛い目に会うのが分かっていてわざわざそれを選択するのは、なかなか難しいことです。

学びのために訪れる苦い経験。すべてを忘れて生まれるのは、それを避けてしまわないようにするため。また、過去世での経験が新しい学びの妨げとならないようにするため、といえそうです。

それでは、忘れているものを思い出すことには何の意味があるのか?それもまた、学びの計画の一環だと私は思います。向き合う準備が整ったときに現れる神聖な扉があるのです。忘却の彼方から、深く強力に影響し続けるネガティブな要因。それを知るのは、自ら断ち切るという決意の表れではないでしょうか。

「もういい加減、このパターンから卒業するんだ!」と決意した人が呼び出した壮絶な前世の人格が、こういうのを聞いたことがあります。「こいつ(現世の人格)の方から深く埋もれていた俺に近づいてきたんだよ」それは、重すぎるテーマに向き合うエネルギーが整った、長い魂の歴史が待ち望んだ瞬間だったのです。

扉は、前世の記憶だけではないかもしれません。それぞれに、それぞれの扉があります。さぁ、あなたがこの扉の前に立つのは、いつでしょう?


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