一膳めし 黒ねこ亭

酒市魚行是梵宮
食べることは生きること
日々の拙い食記録

第六回 佳糧会東京学会報告 vol.3 『経堂 カンザワ』

2015-12-05 16:13:13 | 佳糧会
明月館を出て次に向かったのが、同じハートフル農大通りにある居酒屋『経堂カンザワ』。

2014年9月にオープンした新しい店だが、神奈川県三崎直送の魚介を中心に新鮮な魚菜が食べられる。
店主の神沢氏が現地に赴き、漁船に乗り込み、畑に行って素材を選んでくる。
開店当初は日本酒の種類が少なく、物足りなかったが、今では種類も多くなり、なかなか飲めない珍しい酒があったり“新鮮な魚介を、佳い日本酒で楽しむ”ことが出来るので、私のような魚好きの酒徒にはまことにありがたい。


宵の口、店内は賑わっていた。
席に着いて料理を選ぶ段になり、今日は強風の影響で、魚があまり無いとのこと。
まぁ、悪天候ではしようがない。せっかく来たのだから、少しつまむことに。



サッポロ赤星で本日二度目の乾杯。



お通しは青首大根の揚げ出し
濃いめの下地が熱々の揚げた大根に絡み、よいアテになる。




厚揚げ
揚げたて熱々、外はカリッと中はふんわりぷるぷる。






刺身を少し、盛り合わせでお願いした。
炙りカマスは香ばしく、脂もあった。ウマズラハギは肝付、濃厚。
そして、テスという魚を初めて食べた。
魚類図鑑ではイラと記載されている。体色は赤く、頭部が大きいユーモラスな姿の魚。表面がヌルヌルしていて、鱗が大きく剥ぎ難いので、釣り人には不人気なんだとか。
しかし、調理次第によってはかなり美味であるとのこと。
白身でコリッとした歯応え。淡白ななかに旨みもあった。




ひじき入りだし巻き玉子
優しい出汁がふんわり香る。
たくさん入ったひじきの食感がよいアクセント。



以上軽めに三品。
三重の而今 純米吟醸をちびりちびりと酌み交わしつついただいた。
刺身はどれもピンピンと新鮮で綺麗な味わいだった。

店内はほぼ満席。活気のある厨房で奮闘している神沢氏に、再訪を約し店を出た。





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