一膳めし 黒ねこ亭

酒市魚行是梵宮
食べることは生きること
日々の拙い食記録

第六回 佳糧会東京学会報告 vol.1 『焼肉 明月館』

2015-12-05 16:11:12 | 佳糧会
食いしん坊な江戸の屈狸(クズリ)と出羽の大熊猫(パンダ)氏で発足した日本佳糧学会(佳糧会)も今年で五年目。
2014年は忙しく、学会が開けなかった為、約一年ぶりの佳糧会開催となった。

今回は東京学会。幹事は屈狸。
5月GW、大熊猫会長と新宿で合流し屈狸の栖である経堂へと移動。
学生時代には大熊猫氏も屈狸も世田谷区に住んでいて、経堂にもたまに遊びに来ていた。
一昨年、屈狸が何年ぶりかで世田谷区経堂に越してきたため、今回は学生時代に食べに行っていた懐かしいお店と、屈狸が最近経堂で探査したお店に案内することにした。


一軒目は二人で学生時代に食べに行っていた、小田急線経堂駅の南側、ハートフル農大通りの中程にある焼肉屋『明月館』へ。




入り口にある懐かしいサンプル




左手の階段を上がり右手が店




なにも変わっていない懐かしい店内




我々は入れ込みのテーブル席へ




キムチ
まろやかな辛みと甘みがあって美味しいキムチ。



ナムル
香りよく、さっぱりとした味付けでどんどん食べてしまう。



懐かしい雰囲気の中、先ずは佳糧会開催を祝して生ビールで、乾杯。

すると、ここで驚きべきことが!大熊猫氏が「旨い」と言ったのだ。(正確には「うんめぇ」だが)
学生時代から大熊猫氏とは、数えきれぬほど酒を酌み交わしているが、ビールを“旨い”と言った事など一度も無かった。
いつも、“苦い”だの、“うまぐねぇ”だの、“もう結構”だのと言っていた記憶しかない。
日本酒も甘口好みで、ビールをジンジャーエールで割ったシャンディ・ガフなら呑んでいた。
そのパンダが、ビールを旨いと宣うたのだ。屈狸吃驚。

どうした事だと聞いてみると、大熊猫氏は、東京へ入る前に川越へ行っていたという。
近々、仕事で川越へ行くので、その下見をしてきたのだそうだ。
関東は日中、初夏の陽気だった。暑い中、川越を何時間も歩き回り、ロクに水分も採らずに東京に入り学会に臨んだらしい。
その渇ききった喉に、体に、冷えたビールが染み渡って-。
本人も
「初めて旨いと思った」
とのこと。
これは嬉しいことだ。
学生時代には、干上がった喉にぶっ込むビールの旨さを何度説明してもわかってもらえなかったのだから。
うんうん、やっとわかってもらえたか(笑)
いやぁ、酒徒として成長したな。また一つ男を磨けたじゃあないか。などと話しつつ、ぼちぼち肉をいただく。





vol.2へ

最新の画像もっと見る

コメントを投稿