安くて美味しいワインはどれ? 安旨ワインつれづれ(安旨ワインと日々の出来事)

安くて美味しいワインを探し求めて東奔西走!ワインだけでなく、様々なお酒や出来事もアップしていきます。

北海道でオーロラが観測されたそうで。オーロラかぁ、また見たいなぁ。

2015-03-21 04:04:35 | 日記
3月18日未明北海道で11年ぶりに、オーロラが観測されたそうです。なよろ天文台が撮影に成功してネットなどで話題となっていますね。

※右側の白い物は雲です。空の赤くなっている部分がオーロラです

通常は北極圏で観られるオーロラが、太陽表面の活動が活発な時に、いつもより緯度の低い地域でも表れることがあります。これを低緯度オーロラと言います。
今回の北海道の件も低緯度オーロラですが、北海道上空に現れたのではなく、もっと北で現れたオーロラの上の部分を見ることが出来たということなのです。
これを説明するのに、いい図が東北電力のHPにあったので、ちょっとお借りしました。(このHPにはオーロラのことが分かりやすく解説されているのでご覧ください tohoku-epco.co .jp)

写真でも図でもわかるように、北海道で観測されるオーロラは、赤色のものが多く、よく一般にイメージするような感じと大部違うものです。
日本では、相当古い時代から、北海道は元より本州中部でもこの低緯度オーロラが観測されたことが記された書物があり、「赤気」などと呼ばれ不吉なものとされていました。本州でも観られるということは、その時の太陽面の活動は相当はげしかったのでしょうね。

もう20年も前になりますが、カナダの北極圏にある街イエローナイフでオーロラを見ました。訪れたのは2月の半ばだったでしょうか。気温はマイナス30度以下の極寒の地です。市内にあるホテルから、夜中にマイクロバスに乗り、森の中の舗装された一本道を走ること小一時間。鬱蒼とした木々に囲まれたログハウスに到着。ここでオーロラが出るのを夜半過ぎまで待つのです。同行者は日本人のツーリストばかり7~8人。
地元のガイドいわく、こんなところまでオーロラをわざわざ見に来るのは日本人ぐらいなんだとか。
深夜1時過ぎまで待ったのですが、オーロラは現れませんでした。
意気消沈して一行はマイクロバスにのり帰路についたのですが、その途中暗い空になにやら雲のようなものが現れたのです。ガイドもあれはたぶんオーロラだと言うので、大変!
マイクロバスの車内は早く止まれ、降ろせと大パニック。
こんな街灯もない森の中の一本道でも、車が通ることがあるから、危険で路上には停められない。停められる所まで待てとドライバー。
いつ消えてしまうかと気が気でなかったのですが、無事広場に停められ外へ弾き出ました。
白い帯のようなひかりがS字を描いて、暗闇のなかうっすらとわかる地平線に移動していきました。みんなから拍手が起こりました。なんとも不思議な光景、その時ガイドから聞いた話を思い出しました。
オーロラは鎌のように空から降りてきて子供の首を刈るから、オーロラの出る夜は子供は外に出さないという言い伝えがエスキモーたちの間にあると言うものです。
確かに、今見た地平線に向かってS字を描いていく光景は、まさに言い伝えどおりの不気味さも持っていました。こうして興奮冷めやらぬ内一行ははホテルに戻ったのです。 
部屋に帰りシャワーを浴び、ジャンプーで頭を洗っていると、「出た!」と妻の大声。(実はこれ新婚旅行でした)
泡も流さずはめ込みになっているホテルの部屋の大きな窓から上を見ると、例のカーテンのようなオーロラが音もなく舞っているではありませんか!
さて、どうしようか?この窓のガラス一枚がもどかしい。すぐに外へ出て行きたかったのですが、泡だらけの裸、そして外は極寒の北の地です。シャワーを浴び、重装備の防寒対策をして、ホテルの正面玄関から外へ出るには時間がかかり、その間にこのショーは終わってしまうかもしれません。
やむなく部屋の窓に顔をつけて、見守りました。
妻が言うには、最初三つほどの雲の塊のようなものが現れ、それがスーっとつながり、カーテンのように動きだしたということでした。美しいその光景は夢うつつで、いまでも本当に見たのか幻なのかなどと思ってしまうほどです。
動きが落ち着き初めた頃、身仕度を急いで整え外に出ました。オーロラのなごりが地平線に向かってたなびいていました。
翌日は、ログハウスに行く前、ホテルからでも雲のようにたなびくオーロラが見えましたが、ダイナミックさはなく、それこそ雲のよう。ログハウスの地点では空一面が薄い雲がかかったようなオーロラで、ユラユラ、もやもやする薄曇りのような感じでした。
ダイナミックなオーロラをもう一度見たかったのですが、残念ながらイエローナイフを去る日となってしまいました。
チャンスがあればオーロラウォッチングお薦めします。
とにかく、不思議で美しい体験です。

そのあとはバンフに移動しスキーを楽しみ、市内のワインショップにも立ち寄りワインを買いました。
ショップの地下にはセラーがあり、そこのストックからフランスのワインを数本買い求め、バッグの中には大事に詰め込んで日本まで持って帰りました。
何を買ったかって?私もまワイン初心者だったので覚えていません。
今考えれば、なにもわざわざカナダの北の街でフランスのワインを、重いのに買ったもんです。

今度は北欧でオーロラを見て、その後フランスはボルドーに寄りシャトーでワインを買って帰りたいですな。


追伸
オーロラ研究者の片岡龍峰さんが北海道で撮影した今回のオーロラです。美しい写真なのでアップさせていただきました。