友人のS君の愛車、TA45カリーナ 昭和56年式?(だったかな?)です。
彼がこのカリーナのオーナーになって10年くらいかな?
元のオーナーさんがこのカリーナを手放したのは訳があった、
走行キロが20万キロを超え、走行中、前触れもなく、いきなりエンジンが止まってしまうといった症状が出て
それがいつ出るかわからない、出るときは数キロごとに出たり、また、出ないときは1週間くらいでない時もあったらしい。
もし止まっても、10分くらいすると何もなかったようにエンジンが復帰する。
当然オーナーさんは某T系のディーラーに修理を依頼し何度も何度も修理に出すが一向に治らず、
しまいにはカタログを持ち出し、新車をすすめられたそうだ、いわゆる「さじを投げられた」車でした。
オーナーさんはまだまだ乗りたかったそうだが、泣く泣く代替えを決意し、
「こんな車だが、もし治るんであれば、誰かに乗ってほしい」
と、いうのをS君が譲り受けた。
名義変更を済ませ、S君と私で、あちこちを調べたがわからない、やはり症状は時々出る、
「さじを投げられた車」 そうは簡単にはいかない、
そんなある日、アイドリング時にコンピューターの配線を一本一本ラジオペンチで軽く引いてたら、エンジンが「ストン」 止まった、
「出た!」
「これだ!」
コンピューターの付け根のコネクタのもとで一本が断線しているようだった。
一見被覆はしっかりしているが、中で銅線が切れてるのを発見!
走行中配線が触れるか触れないかくらいな状態だったのだろう、
そこを信頼のできる電装屋で修理してもらい、それ以降症状は出なくなった。もう心配ない。
元のオーナーさんにそれを連絡したら喜んでくれたらしいです。
そんな、いわく付きのカリーナだが、来月の半ば過ぎ、このカリーナで北海道に行くとのこと、
で、今日は心配なとこをメンテした。
ブレーキマスターシリンダーとフロントディスクのオーバーホールです。
マスターシリンダーとキャリパーを外します。
キャリパーの中はこんな錆び、
#400のペーパーで磨き錆びを落とします、ピストンは幸いにも錆び一つ無し、
良く洗浄し、グリースをたっぷり付け組み付けます。マスターシリンダーはまったく錆びは無く、きれいな状態だったが、中のピストンやらスプリングやらを交換しました。
マスターシリンダーが付いてたブースター側は錆びてます。が、心配するほどでもなさそうなのでそのまま、
ブレーキホースも新品に替えエアー抜きをし、はい出来上がり!
今日現在26キロ強走行のカリーナ
はい、北海道、行ってらっしゃい