草の実窯だより

岐阜県のはしっこの里山のふもとから おりにふれて陶器や窯や、草木の色や雲の様子や…そよっとふく風のようにお伝えできたら

恵み、めぐみ!

2015-06-16 00:52:31 | 日記
先週の金曜日、少し前に植えた作物の様子を見に曽良山のふもとの畑へ行ったとき、ふと土手を見たら…すきとおった赤い宝石のようなつぶつぶの野いちご!
片手にのりきらなくなったところで欲が出て(笑)少し場所を移動してみたら、またあるではないですか!くり猫♂に応援要請し、両手を碗にしてものりきらないほどの山の恵みをいただきました。じつはこの野いちご、枝のトゲトゲがひどくて苦労なわりに香りはうすいし、種のプチプチを噛むとちょっと苦いし……なのですが、それでもほんのりやさしい甘さとこの美しさ、採らずにはいられません。少し手間ですがお砂糖で煮たらガーゼで濾してシロップにして、色を楽しむことにします。

こちらは、ついつい毎年登場させてしまうジューンべりー、ことしもヒヨドリより先に採れました(^^) この実も香りはそんなに強くないですが、シロップにすると紫にちかい深いワイン色で、ヨーグルトにひと匙おとしたときの美しさが捨てがたいのです。

どちらも、市販のいちごを使って作るジャムやシロップの香りたかさに比べれば、はるかに地味な味わいです。けれど身の回りで採れたものできれいなひと瓶ができることが、毎年のこの季節の確かな楽しみになっています。