大阪弁の『船場言葉』を知りたく 本屋に行ったが 無かった~
かつて大阪市船場のあたりで盛んに話されていた言葉遣い。
堺方言や京方言が混ざり合った商人言葉として形成されたが、近代化の中で話者が散逸。
現在では落語の中に見出されたり、一部の言い回しが残っている程度とも言われる
•船場商人独特の呼称の例
◦主人一族への呼びかけ
◾おやだんさん(主人の父)
◾おえさん・おえはん(主人の母)
◾だんさん・だなはん(主人)
◾隠居後は、ごいんきょはん。
◾ごりょんさん(主人の妻)
◾隠居後は、いんきょのおえはん。
さらに後家になった後は、おこひっつぁん。
◾ぼんさん・ぼんぼん(主人の息子)
◾複数いる場合、上から順に、あにぼんさん、なかぼんさん、こぼんさん。
◾成人後は、わかだんさん。その妻は、わかごりょんさん。
◾いとさん・いとはん・とおはん(主人の娘)
◾複数いる場合、上から順に、あねいとさん、なかいとさん、こいとさん・こいさん、こいこいさん。
◦奉公人の呼称 ◾ばんとはん(番頭)
◾各人を呼ぶ時は名前に「どん」を付けた。(例:五助どん)
◾おみせのおかた・おみせのん(店員)
◾でっちさん・こどもっさん・ぼんさん(丁稚)
◾各人を呼ぶ時は名前に「どん」または「とん」を付けた。(例:定吉どん、さだきっとん)
◾おとこっさん(下男)、おなごっさん(下女)
◾おんばはん(乳母)、だきんばはん(乳を与えず、抱っこするだけの乳母)、もりさん(子守り)
『しゃれことば』と言う本 買ってきた なかなか 面白い
•白犬のおいど: 面白い(尾も白い)
•黒犬のおいど: 面白うない(尾も白うない)
•牛のおいど: 物知り(モーの尻)
•うどん屋の釜: 言うばかり(湯ぅばかり)
•雪隠場の火事: やけくそ(焼け糞)
•五合とっくり: 一生つまらん(一升詰まらぬ)
•蟻が十匹、猿が五匹:ありがとうござる(蟻が十、五猿)
•夜明けの行灯: 薄ぼんやり