むらやわたる57さい

千文字小説の未来について

超IQ研究所 太平洋戦争概説⑳

2019-04-26 13:07:27 | 小説

   硫黄島の戦い

 

 四日目朝。

 今日は摺鉢山に大きな星条旗を立てるらしい。輸送船で装兵(ゴムでできた着ぐるみ装備)が届いていた。午前一二時に小さい星条旗が立てられて、装兵がそれをとる。大きい星条旗は午後二時ぐらい。

 午前八時。

 ラジオから学徒新兵の特別番組が流れる。

栗林 今日は休みだ。

 午前一二時。

 最初の星条旗が立てられる。装兵が日本刀のさやで米兵を斬りつけて、旗を奪う。

四七四三の悪魔 装兵は平安時代のロボット相撲をモデルにした特殊兵器。

 午前一二時三〇分。

 東京都から小銃使い二〇人が火口の目玉に配置されてフック弾発射装置一〇台を操作する。

長野君 装備違いが一一人います。

 米国女がみえる死体(米国囚人兵がまざっていた)の手をつかみながらひとつずつ共同墓地へ引きずっていく。

M いつもドアがあいている室内だ。

 こっちはひじの辺りだ。別な米国女がみえる。

 H.スミスが食い入るように見ていた。

M 捕虜一二七名。

米軍医 装兵を燃料庫に運んで。

 午後二時。

 米兵が四人がかりで大きい星条旗を立てた。

M あれを新聞の一面に掲載すればNO RIGHTが集まる。

 H.スミスが火口におりてきた。

 小銃使いが集まる。

 もうひとつの記念撮影。

 背景に芋虫の袋頭巾が一二七人もがいている。

 小銃を置き忘れた小銃使いがポケットに、帽子をねじこむ。

M 林君、目を大きく見開け。

 撮れたな。

南雲 記念撮影を省略して。

林 タラワの戦闘を思い出すんですが。

 捕虜一〇〇人と上陸艇に乗って二〇人。

M 上陸艇がだめだな。米国の大将、西海岸でLUNCH BOXをやろうよ。

スプールアンス アスカラ一五〇〇ニンノホカニニシカイガンデ一五〇ニンヲタイキサセル。

栗林 それならこっち(北側陣地)で対応できる。

南雲 集合時間は午後三時三〇分。


 五日目。

 午前八時。ナチス囚人兵が一五〇〇人上陸。

栗林 動物作戦中間発表。野良犬は片っぱしに撃った敵の注意力や闘争心が上昇。かまどうまは開放後三〇分ほどで穴に移動するため効果なし。トノサマバッタは効果ありで本土に注文している。むかでは不明。

 午後三時二〇分。

 トラック二台の荷台におれと林、斬り込み四人とスプールアンスが斬り込み装備で乗る。

 前線の手前で合図。

南雲 マリアより。東京ツアー先着一五〇名様。

 東京都の斬り込みが出てきた。集合場所にたむろしていた米兵を、二七人袋頭巾にする。

 試合開始まで時間がある。

 捕虜を摺鉢山まで歩かせた方がいいだろう。

 斬り込み装備のスプールアンスが先頭を歩く。おれと林は袋頭巾の横を歩いた。

M まっすぐ歩け。バッタを踏むな。

 スプールアンスが足をかかとから地面につけて、小石をよけながら歩けと言う。

 包帯で縛るのを忘れていた。

 手を横に振って、ダンスをしているみたいだ。

 摺鉢山のふもとに、スプールアンスの通訳が立っている。

M 林君、穴に入ったら包帯が必要だ。

 摺鉢山に登るとき、H.スミスが穴の奥にいた。

H.スミス 終わったら合図して。

長野君 二〇人違うかと。

M 全部でなん人。

長野君。一二〇人です。

M 昨日から一二七人だ。少しもうかった。

 林が上がってくる。

M 小銃使いは軽いやつを二人で引きずるように。力仕ごとはおれたちがやる。

 おれと林は二つずつ引きずった。

南雲 捕虜のカウントを省略して、最後に総数を表記。


        つづく