2021年5月18日
俳優の田村正和さんが亡くなられたとのニュース。
有名過ぎて改めて書くこともないけれど、
阪東妻三郎さんの三男。
兄高廣さん、弟亮さん、共に俳優。
ニュースでも、二枚目とか、ニヒルとか。
昭和の懐かしい言葉が。
目の演技、眼差しの力、囁く声。
体や顔も正面だけでなく背を向けたり伏せたり。
新しい演技と魅力で、
テレビの時代、一世を風靡された俳優さん。
私の中では、古畑任三郎が、
はっきりと記憶に残っている役柄。
亡くなったのは、4月3日。
今夜のニュースだったので、
てっきりここ2・3日のことかと。
ずっと表には出てらっしゃらなかったし、
年齢的にも驚き、ということはなかったけれど。
享年77歳。
心からのご冥福をお祈りします。
また、昭和が遠くなりました。
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お兄さんの田村高廣さんも享年77歳。
亡くなられた日は、5月16日。
世間に知らされたのは葬儀後。
お別れ会をお父様阪東妻三郎さんの
命日7月7日に。
15才年の差があるお兄さんと弟さん。
亡くなられた年齢が同じ。
世の中に知らされた月も同じ。
想いを手繰り寄せたくなるように神秘的。
美しいお二人の姿が、浮かびます。
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プロフェッショナルが求められた昭和。
親子や兄弟。そんな情報も数少なく。
与えられた使命にみんなが向かい合い、
進んでいた時代。
それから時代は巡り巡って30数年。
昭和の時代は良かったね。
見なくていいものは見せられることなく、
美しい部分だけ、プロフェッショナルな部分だけ。
思い出はいつまでも美しい。
それが一番。