2021年3月11日
あれから10年。
あの時私は大きな揺れで物が散乱した職場にいた。
2011年3月11日。
こんな大きな揺れ、一体震源地はどこなんだろう?
千葉? 茨城?
ひとしきり職場の人達と恐ろしさを分け合って、
テレビを付けると、
画面からは流れ続ける濁流が。
あれは、なんだろう?
福島・・震源地は、福島なのか。
福島なのに、東京がこんなに揺れるの?
そして、画面の向うからは、
けたたましいサイレンの音も。
あ・・・津波なんだ。
大きな濁流は下るのではなく、
上って街を飲み込んでいく。
途切れないけたたましいサイレンの音。
どうなるんだ?
いや、これから大変なことになって行くんだろう。
夢か現か。現実を見据えられない感覚だった。
直ぐに夜の帳は落ち、
自身に現実が迫って来た。
電車は止まり、さっきまで繋がっていた携帯は繋がらず。
歩いて帰れる人は何時間もかけて帰宅し、
何とか知人と連絡が取れ、歩いて行き、泊まらせてもらう人も。
私は、職場近くひとりで一夜を過した。
電気もない。水も食べ物もない。
でも、日が昇れば何とかなる!
翌朝は何もなかったように朝日が眩しかった。
何の情報も得られず、出勤。
やっと電話が繋がると、
当分職場に留まり、かかってくる電話応対をするよう
言われた。
家族に連絡し、お互い無事と確認。
夕刻になり、
電車も走り出したので、帰らせて欲しいと伝えると
もう少し居るよう言われたが、帰らせてもらった。
その後、東京、埼玉では電力制限があって、
道路には信号が点っていなかったり、
ほんの少しの日常の制限がひかれた時期が続いた。
個人的にはあの程度の事でも、
一時期は、映画館など一定時間閉じ込められる場所に
行けなくなったりした。
被災地の方々が背負っている人知れない様々な思い。
忘れちゃいけない、忘れちゃいけない。と思うのは大切。
だけど、人間は、忘れることによって、救われる時も人もいる。
今日1日、どこのテレビからもたくさんの情報が流されて来た。
その中にあって、
一人ひとりが存分に、あの時、あれからの想いを行動を
思い出すのか忘れるのかを選べることが、
今生きている者の幸せ。だと思っている。
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2021年先月2月13日の福島沖の地震でも大きな被害を受けた
そして、あれから10年のニュースの中で、すんなり入って来た記事。
芸能人の方のニュースは多くの人が知るところとなるけれど
騎乗に対ひとへの配慮に優れている競馬界のスーパースター武豊騎手。
引用
「これまでは顔を知られていることで面倒な思いばかりして、
『あまりテレビとかに出ないほうがよかったのかな』と思っ
ていたのですが、きょうは初めて『有名でよかった』と思い
ました」来てよかった、と何度か繰り返してから、こうつづ
けた。/「きょう会った人たちに逆に力をもらって、前以上
に頑張ろうと思いました。ぼくが勝てば、握手をしたり、一
緒に写真を撮った人たちが喜んでくれますものね」
そして、ここが流石武豊騎手!と感激したところ
車窓の風景を見ていた彼が、突如「あ、そうや!」と顔を
しかめた。またどこかに財布でも忘れてきたのかとビビる
私に、こう言った。「ポラロイドカメラがあるとよかった
ですね。そうすれば、一緒に写った写真にサインしてすぐ
にプレゼントできるじゃないですか。今度来るときは持っ
てきましょうね」
一瞬にして素晴らしいアイデア!そして、思いは既に次へ
と馳せられている。もちろん、騎手みんなでボランティア
へも何度も足を運ばれている。
今、競馬界は不正受給疑惑で精査中です。
しっかり膿を出して、
安心して馬たちがレースをできるように。
そして、昨年はコロナ禍にあっても、
昨今最高の名馬名牝が次々と誕生し、
歴史を塗り替えた素晴らしい1年だった。
今年もその波は受け継がれている。
騎手も
新型コロナ対策で 騎手クラブあらたに寄付
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10年前。人間だけではなく、動物達も大きな被害にあった。
これからもそれぞれの想い、行動を大切に、
思いやり助け合っていけるよう願います。