医療に携わった人なら、どこかで観たことがあるはず
長谷川式スケール
昔は痴呆症と言った
認知症の診断基準の一つ
今は、もうすこし厳密になっているみたいだけど
おそらく最初の段階でスクリーニングには今も使っているのでしょうね。
長谷川和夫先生という方がどこかにいらっしゃるという事は
知っていても、まさかこの時代(身近な人が認知症になることが珍しくない現代)
に
先生自身が認知症になられて、テレビに出演する姿を拝見することになろうとは
思っていませんでした。
このテレビを通して、
先生自身が誠実に認知症を発症した患者さんと向き合ってきたことが
伝わってきました。
そして、それでも
先生自身が認知症にとまどい、認知症と向き合うのに苦労して、
家族と苦労を分け合って
生活をされている姿を見せてくださった事が
ありがたかったのです。
きっと今日、なんとなくすがすがしい気分でいられるのは、その為。
先日
ふくちゃんの詩を書いたのは、
先生を観ていて思ったからです。
どんな事があっても、
その人の尊厳は、失われないのだと。
恥ずかしい事や、
失敗や
面倒なことをしてしまったとしても
根本的な尊厳は、
どこにも、失われず
そこに存在するのだと。
それがわかって、私は とてもすがすがしいのです。