今月の3月5日に鳥取県境港市で「水木しげる生誕祭」が開催されました。
この生誕祭に、いつも妖怪のコスプレをされる方がいるのですが、私が毎年その方の妖怪被り物を製作しています。
最初は「見上げ入道」
翌年は、
ぬらりひょん。
そして今年は、
油すましです。
私が製作したのは、頭の部分です。
材質はスタイロフォーム。
50ミリの厚みのものを切り出して貼り合わせ、厚みを出します。
それをカッターでザクザクカットして形状にします。
形になったらウッディー粘土という紙粘土を全体に薄く塗り、継ぎ目や細かいでこぼこを埋めて行きます。
その粘土が乾燥したら、全体に木工パテを塗り付け、ナイロンブラシで叩きます。
そうして、表面に石の様なでこぼこを付けます。
ここまで来れば、後はグレーで塗装します。
水性のカラースプレーで一気にグレーに塗って、乾燥後、エアーブラシで目の周り、鼻筋、眉毛など影を吹きつけ塗装します。
黒い水性塗料を丹念に吹きつけた後、最後にライトグレーを筆で擦り付ける様に塗り付け、光が当たっている部分の表現をします。
こんな感じになりました。
この被り物は、中にヘルメットのインナーが取り付けてあるので、顎紐を絞めてしっかりと被ることが出来ます。
覗き穴は鼻筋と団子鼻の間の隙間です。
鼻の穴も足元が見えます。
大きさが肩幅より少し大きいくらいなので、狭いドアを通ると顔をぶつける事があるので注意が必要です。
重さも多少重いので長時間は辛いかも?
3月5日に境港市の水木しげるロードで妖怪コスプレパレードがあった様で、この油すましもテレビに出てました。
今年も無事パレードに参加されて色んな方から好評でしたと言う感想を聞きました。
来年もまた、他の妖怪の被り物の製作が出来れば良いですね。
こう言う物を作るのが一番楽しいです。