今日の夕方、クルマ屋さんから電話があって、
新しいクルマの納車が明日の晩に決まりました。
…という訳で、5年間連れ添った愛車、アウディTTとも今晩でお別れ。
最後の日くらいは…と、晩飯を食ってから雨の中、
少しドライブへと出掛けることにしました。
行ってきたのは、家から片道およそ30分、京都へと抜けることのできる峠道。
一時期、かなりの頻度、アウディで走ってた道です。
狭くて路面も悪いのですが、なぜか好きな峠道です。
しかも、この道の横を流れる川では、
この季節「ホタル」を見ることが出来るのです。
「雨やし、もう季節遅いかな…?」と、思いながらも時間あるし
1人で川沿いの駐車場をめざし、久々にBzのCDをかけ、
「ROOTS]を大声で歌いながらのゆっくりドライビングです。
5年間、このクルマのおかげでできた、いろんな思い出を振り返りながら。
小雨が降っていましたが、僅かな明かりの暗い駐車場には、
今年も沢山のホタルが舞っていました。
ここ何年も、このクルマと一緒に見てきた大好きな風景でした。
深夜の帰り道に、大きなボルトを踏んで、暗い山道1人でタイヤ交換したこと…
アイスバーンでにっちもさっちもいかなくなったこと…
飛び出したウサギを避けて、後ろのクルマに追突されたこと…
大切な人に会うため、夜中に遠くまで飛ばしたこと…
この道とこの駐車場には、
いろんな楽しい?思い出がありました。
ここ2、3年、人生が大きく変った私にとって、同じ時期を過ごしてきた
このクルマとお別れするのが、無性に寂しくなりました。
オートバイは、これまで10台以上乗り継いできましたが、
やはりクルマはクルマで、また思い入れが違うものなんだなと、
今更ながらに気付いた次第です。
クルマを乗り換えるという話をした人の中で、1人だけ、
「似合っていたのに、少し残念な感じですね…」と、言ってくれた人がいました。
なんかとても嬉しかったです。
手放すのが惜しい。
これが「愛着」というものなのでしょうか。
1995年に生まれてから、昨年までずっと変更されなかったボディデザイン。
時速200キロを超えてもビクともしないスタビリティと
普通に会話のできる静粛性。
歯切れの良いマニュアルシフト。
アウトバーンのある国、ドイツ生まれのこのクルマは、
私にとって一生忘れられないクルマとなりました。
社会人を引退した頃、お洒落なオジサンになって、
また乗りたいと思います(^^)
ウッキペディア:アウディTT