「きもの」な毎日  北九州八幡・大道呉服店

「きもの」・・・こんなに素敵な民族衣装を持つ私たち日本人!一緒に「きもの」生活を楽しみましょう

ものさし

2009-10-21 21:45:03 | しきたり

物差し(ものさし)

我が家には仕事がら古い物差しがあります。

二尺差しです。

023

030昭和二十二年三月二十一日」と書いてあります。

私共が生まれる前に購入したもののようです。

と言うか、もしかしたら京都の問屋さんから頂いたものかもしれません。

尺差しですので、一般の方にはあまり馴染み深いものではないかもしれませんが、呉服の世界では今でもこの尺差しが普通に使われておりますし、寸法を言うのも「尺・寸・分」なのです。

普通の方がお聞きになられると、不思議な感じがすることでしょうね。

当店はもともと京都の出身で、戦前、朝鮮の京城(今のソウル)駅前で大きなお店を構え、沢山の人(日本人や朝鮮の人)を使って商売をしていたそうです。

引き揚げるときに持って来たと言う少しの写真で見たのですが、立派な店構え、立派な建物でした。

その後色々あって、京都の親類とは縁を切っていたので、戦後母の伝手で九州に引き上げてきたそうです。今でも私共の本籍は長ったらしい京都の住所になっております。

この物差しで思い出したので、私が聞いていた事の一部を書いてみました。