あの夏の夜

通り過ぎた夏はいくつもあったけど

休みが重ならないから　大きな想い出はないね

でもその分大事に過ごしていた



少しでも遠出ができる時は　うれしくて

それでもポーカーフェイスの君は

普段どおりの表情

いつもと違う時間をどう感じてるのか

気になって仕方なかった




引き出しを探って　いろんな顔を思い出し

繋げていくと　そこには綺麗な笑顔たち

優しい　Love Story　映画の出来上がり




夏の始まり　夜の海の見える公園で

ためらいがちの距離感が新鮮で

コントロールできない気持ちが溢れてくるけど

簡単に進んでしまうことに罪悪感さえ感じてた

すごく大切にしたいから

こんな時間が切なくて　うれしくて・・・





蒼い時間が過ぎて

理由をつけて　先に進むことで安全地帯を探すのは

大人の解釈かもしれないけど

まだ　蒼い僕は

染み込んで広がってゆくような愛情を感じないと

気持ちの深いところへは行けない

でもそれを誇りに思ってる


やっぱり　まだ蒼いのかもしれないね・・・