ハレツくうきおん 2011年11月05日 | つらつら プチプチ 体の中で何かがはじけている 目を閉じると その振動が映像となって 私の脳を占拠する 誰か私の名を呼んで そう願っている そして 静かに佇み 耳を塞ぐのです
【映画】空気人形 2011年11月03日 | 映画 2009年 日本 監督 是枝裕和 ★★★★★ 劇中に出てきた吉野弘氏の詩が素晴らしい 『生命は』 生命は 自分自身だけでは完結できないように つくられているらしい 花も めしべとおしべが揃っているだけでは 不充分で 虫や風が訪れて めしべとおしべを仲立ちする 生命はすべて そのなかに欠如を抱き それを他者から満たしてもらうのだ 世界は多分 他者の総和 しかし 互いに 欠如を満たすなどとは 知りもせず 知らされもせず ばらまかれている者同士 無関心でいられる間柄 ときに うとましく思うことさえも許されている間柄 そのように 世界がゆるやかに構成されているのは なぜ? 花が咲いている すぐ近くまで 虻の姿をした他者が 光をまとって飛んできている 私も あるとき 誰かのための虻だったろう あなたも あるとき 私のための風だったかもしれない
【本】温室デイズ 2011年11月02日 | 本 義務教育の中学生までは 温室の中で育てられてるようなもので 社会からはまだ守られてるし 厳しい環境に晒されることもない そんなお年頃の 二人の少女の視点から描かれた 小学校から中学校にかけての物語 子どもたちの残酷なまでの無邪気さ いじめを黙認する大人たち 自分たちなりに崩壊する学校を守ろうとする少女たち 学級崩壊って そんなにあちこちで見られる現象なのかしら たしかに 私たちの時代でも あの頃は大抵の子が危うさを孕んでいたけど この本のような冷めた空気は感じられなかった 子どもに接する機会は全然ないけど きっと時代とか教育とかをしっかり反映した子たちなのだろう どうなる日本!!!??? なんちゃって