信号待ちの横断歩道で
後ろにやってきた中年サラリーマン二人の話し声が聞こえてきた
サラリーマンA 「でも田代さん、私、“意気地なし!”って言われたとですよ。」
田代さん 「…そりゃ…そがん見えたとでしょう」
サラリーマンA 「いやぁ…あの女がそがん言ったとですよ」
田代さん 「…そがんですか」
サラリーマンA 「ばってん人生はいろいろあるけんですね。人生の宝箱みたいなもんて思いませんか。」
田代さん 「…わたしもそがん思います。」
“意気地なし”という言葉に魅せられて
ついつい耳を澄ましてしまった
“人生の宝箱”って言ったとき
おじさんの声が一際大きくなったので
私に振り向いて微笑んでほしかったのかなとさえ思った
人生はいろいろあるもんだけんね
おっちゃん諸君よ
そろそろ宝探しにでも出かけようではないか
後ろにやってきた中年サラリーマン二人の話し声が聞こえてきた
サラリーマンA 「でも田代さん、私、“意気地なし!”って言われたとですよ。」
田代さん 「…そりゃ…そがん見えたとでしょう」
サラリーマンA 「いやぁ…あの女がそがん言ったとですよ」
田代さん 「…そがんですか」
サラリーマンA 「ばってん人生はいろいろあるけんですね。人生の宝箱みたいなもんて思いませんか。」
田代さん 「…わたしもそがん思います。」
“意気地なし”という言葉に魅せられて
ついつい耳を澄ましてしまった
“人生の宝箱”って言ったとき
おじさんの声が一際大きくなったので
私に振り向いて微笑んでほしかったのかなとさえ思った
人生はいろいろあるもんだけんね
おっちゃん諸君よ
そろそろ宝探しにでも出かけようではないか