今回の添付画像は、『日本棋院若手棋士』のツイート (質問と回答) より。回答されたのは、桒原駿プロ。
【Peing・質問箱】回答者は桒原駿プロ
【画像】ファンからの質問
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【画像】桑原プロによる回答
桒原プロは「(指導碁は)級位者にも効果があるのか?」について回答。
このご回答はごもっとも。(ファンの中でも特に弱い私でも)その通りだと納得しています。してはいますが……
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この質問を見た時、私は、「(有楽町まで)飛行機で90分の距離」が気になってしまった。
【画像】
若手棋士宛に質問された方。
「どちらにお住まいなのか?」
「お住まいの地域の囲碁状況は?」
それは全然分かりませんが、もしかしたら「地元では囲碁そのものが出来ない」のでしょうか?
Ⅰ》現代版『浦島太郎』シンドローム
2005年~2008年頃。私が直接聞いた話より。
〈Aさんの証言〉
出張のついでですが。都内にあるプロの囲碁教室へ、鹿児島県から飛行機で毎月1回通ってます。
〈Bさんの証言〉
島根県での仕事は辞めて東京に来ました。今は都内で住み込みで働きながら、プロの指導碁を受けています。
AさんもBさんも『好きで東京で囲碁の勉強をしている』のではなく、
「地元では囲碁の勉強が出来る場所や囲碁をやる人も見付からないから仕方なく」
と言う、やむを得ずの選択。
それに付け加えて、昨年はこんなツイートを拝見。
〈Cさんのツイート〉
都会で囲碁を覚えて、都会で結婚。子供も囲碁を勉強した。諸事情で、宮崎県に里帰り(旦那さんとお子さんも一緒に)
宮崎でも子供と一緒に囲碁を続けようとしていたら、宮崎の囲碁活動の多くは消滅し、少なくなっていた。
〈Dさんのツイート〉
都内の大学に進学して、地元・岐阜県の会社に就職。
大学の友達から囲碁を教えて貰ったので、岐阜県でもやろうと思った。囲碁やってる人も囲碁に興味がある人も全然見付からなかった……
上記4名のいきさつが事実であれば、皆さん、大変な想いをされたんだなぁ──と思いました。
Ⅱ》昔は『囲碁難民』今は『絶滅直前』
ヒカルの碁のブームが始まった頃、日本棋院と全国各地が連携して『ヒカルの碁スクール』を立ち上げた様です。そのスクールの中から、現在活躍中の若手棋士や(学生大会で活躍した)アマ強豪も誕生。しかしその一方では、
「子供が囲碁に興味を持った。家族は誰も囲碁をやらないし知らないので、ヒカルの碁スクールで教えて貰おう──
そう思って調べたら、一番近い教室でも〈高速道路を使って片道2~3時間〉」
なんて実話も。こうした事態は少数派にあらず。囲碁をやりたくても入門レッスンや級位者教室にすら通えない『囲碁難民』が多発していたのは事実。
「ヒカルの碁スクールで無くても、お爺さんが集まる囲碁サークルとか、初心者向けのボランティア教室とか、近所の公民館でやってるだろう?」
それすらも全く無い地域だって各地にある、だから「片道○時間」なんです。
「公民館やボランティア教室が無理なら、ネットで勉強出来るじゃないか?」
囲碁未経験者、特に身近に囲碁をやる人がいなければ、ネットで囲碁の勉強が出来る事すら知らないのが普通。
Ⅲ》『ヒカ碁ブーム』の忘れ物
①ヒカルの碁ブームの時、囲碁難民を大量に発生させてしまった事(近場で囲碁の勉強が出来ないと言う理由で)
②そうした『囲碁難民』を出さない為にも、「入門者向け」「子供向け」のコンテンツを全国で立ち上げる事。
そうしたツイートをされた方がおり、私はコメント付きでリツイートさせて頂きました。勿論、①②には私自身も賛成。
ただし《Ⅰ》でご紹介した人達の様に、「囲碁をやりたいけれど、身近に囲碁をやる人がいない」としたら──?
『ヒカルの碁スクール』の様なスクールを各地に開校するのも良いですが、今回はそうもいかない。ヒカ碁ブームの時から約15年超。ヒカ碁スクールを担当して下さった人の中には、ご高齢による健康悪化やご逝去等、普及活動を出来る人が誰1人いなくなった地域が増えているはず。
もしも今後、「地元では囲碁出来る所が見付からない」と言う人が現れたとしたら……?
現在はSNSで全国の囲碁ファンがつながっていますので、そのネットワークで応援させて頂けるかも知れない。
例え囲碁を全然知らないと言う方であっても、私達囲碁ファンは心から歓迎・お待ちしています。
【囲碁教室等の探し方】
囲碁をやってみたい、囲碁教室などを探していると言う場合には、お住まいの『都道府県名』に加え、
#囲碁初心者 #囲碁入門
#子ども囲碁 #囲碁探し中
を記入、もしくはコピーペーストした上で、ツイッター や フェイスブック などに投稿してみて下さい。