.
「仲邑菫三段、韓国移籍した225日で公式対局100試合達成」
「これまでの李昌鎬(イ・チャンホ)九段の最速記録の601日を376日縮めた」
この記事を読んだ時おもわず、
「李昌鎬の記録を更新した!?
そんな事ってある!?
仲邑さんって、そこまで実力を付けてたの!?」
【写真】仲邑菫さん(棋道webより)
.
.
A》脅威の李昌鎬超え!?
「より高いレベルの環境で勉強することが私には必要」
これを理由に、仲邑菫さんが韓国棋院へ移籍したのが2024年3月。
公式戦の数はもちろん、普段の研究会の日数も、国際棋戦優勝者の数も、日本より韓国の方が圧倒的に多い。なので、
「韓国の公式戦では全く勝てなかったとしても、それはそれで仕方ない。
それは折り込み済として、最初の3〜4年は急がずに実力をつける時期と言う事でも構わない」
と言うのが、菫さんが韓国移籍を発表された時の私の感想。
……と思っていたら、その年の12月には韓国の女流棋聖戦と女流国手戦への挑戦手合に挑む。
しかもその少し前には、〝李昌鎬(写真)よりも376日早い公式戦100戦達成〟
【写真……李昌鎬先生】
.
.
〝李昌鎬〟と言えば、
◎14歳で韓国の初タイトル(韓国最年少)
◎15歳6ヵ月で世界大会優勝(最年少記録)
◎タイトル総獲得数140
1989年〜2011年までの22年間、何かしらのタイトルを保持し続けた、「次元の違う実力者」
それが、かの李昌鎬九段。
「李昌鎬・九段の記録を破る人は、日本人には無理だろうな。100年経っても」
と思っていたら、仲邑菫さんがやってのけた。それも、〝韓国移籍からたったの3ヶ月で〟
「なんなんだ?
仲邑菫さんの、この成長の凄まじさは??」
そう言えば〝記録破りの仲邑菫〟については、(菫さんより少し年上の)日本のプロ、福岡航太朗さんがこんな事を言っていた。
談)福岡航太朗さん
「他の人が作った最年少記録は、仲邑菫さんが更新しますから」
その言葉が、また1つ本当になった。
そうした〝記録破り〟を次々実現している要因の1つは、仲邑菫さんは〝関西の人達に育てられたから〟
B》仲邑菫、関西の土壌が育てた驚異の才能
仲邑菫さんの活躍を見る度に思う事。
「仲邑菫さんがこの早さで戦績を記録し続けてるのは、関西で育てられたお陰だよ」
そう断言出来る心当たりは、結構な数ある。
その中から1つ、取り上げるのは、次の通り。
《仲邑囲碁道場の強みは、〝カウンセリング〟》
仲邑菫さんの父親は、関西総本部所属の仲邑信也プロ。
仲邑菫さんの母親はアマチュアの囲碁インストラクターで、(関西棋院所属の)石井茜プロのお姉さん。
菫さんのご両親は以前、埼玉県で子ども囲碁道場をされていた。
名称は『仲邑囲碁道場』
生徒さんは小学校低学年や未就学のお子さんも結構多かったらしい。
今は閉鎖された道場のブログには、こんな漢字の一文が。
「子ども達の成長が予想より早くて、私たちも驚いています」
当時の子ども向けの囲碁大会の埼玉県代表や東京代表には、仲邑さんの囲碁道場の生徒さんも多かった。
道場生の、予想以上に早い成長。その理由は何かと言えば、
「私たちの囲碁道場では、カウンセリングに力を入れています。
お子さん1人1人に向き合い、それぞれに合った囲碁指導を提供する事を目指しています」
その結果、生徒さんは低年齢ながらも、棋譜並べに熱心に取り組んだり、詰碁の成績も結構良かったらしい。
実はこの囲碁道場でのカウンセリングは、関西のインストラクターの方々は昔から普通に行ってきたらしい。
その中でも(菫さんのお母さんを含む)女流インストラクターの場合。
「子育てや家庭教育に関する教育学や心理学の勉強をされていて、
そこから学んだ〝最新の子育て法〟を囲碁指導に取り入れたり、
それらを女流インストラクターの間で共有し合う」
などを、日常的にされているらしい。
実はこれ、たしか2009年頃に仲邑菫さんのお母さんから直接聞いた話。
それについては関西の女性インストラクター(菫さんのお母さんの親友)からも、こんな事を教えて頂いた。
「関西は全体で育てるという土壌がある気がします。
だから道場がなくても子どもは強くなりますし、
師匠のいない棋士も誕生するのだと思います」
「うちの弟子たちも色んな方にお世話になりながら強くなっています。
ありがたいことです🙏✨」
菫さんのお母さんや 関西の女流インストラクターのお話しを聞いて思ったのは、
①1人1人に向き合う指導をするための〝カウンセリング〟
②それを実現する為のノウハウ〝子育て学〟〝最新の教育法〟
③インストラクター同士の〝横のつながり〟
近年では都内のインストラクターや囲碁教室でも①②③を取り入れている所が増えて来たけれど、2016年以前は、さほど注目されていなかった。
しかしこうした〝関西地方の女流インストラクターが培ってきた知識やノウハウ〟などは
「どうせ大した事じゃないでしょ?」
と思われる事が多い事だけど、他の人達には知られていないだけで、想像以上の効果があり、実績もある。
その事は、特に囲碁教室をされている方々には記憶の片隅にでも留めて置いて貰いたいな……と思っています。
⭕️仲邑菫さん。
韓国移籍後の活躍について、皆さんの感想を教えて下さい。
⭕️この記事が面白いと思ったら、お友達にご紹介したり、SNSなどでシェアしてください!
【参考】
今回のブログに取り上げた、「仲邑菫、韓国にて最速での100戦達成」
これの記事のアドレスです。
<総合ニュースの記事>
仲邑菫三段、韓国移籍した225日で公式対局100試合。
※李昌鎬九段の記録である601日を376日も短縮
※新しいページが開きます
.
.
「仲邑菫三段、韓国移籍した225日で公式対局100試合達成」
「これまでの李昌鎬(イ・チャンホ)九段の最速記録の601日を376日縮めた」
この記事を読んだ時おもわず、
「李昌鎬の記録を更新した!?
そんな事ってある!?
仲邑さんって、そこまで実力を付けてたの!?」
【写真】仲邑菫さん(棋道webより)
.
.
A》脅威の李昌鎬超え!?
「より高いレベルの環境で勉強することが私には必要」
これを理由に、仲邑菫さんが韓国棋院へ移籍したのが2024年3月。
公式戦の数はもちろん、普段の研究会の日数も、国際棋戦優勝者の数も、日本より韓国の方が圧倒的に多い。なので、
「韓国の公式戦では全く勝てなかったとしても、それはそれで仕方ない。
それは折り込み済として、最初の3〜4年は急がずに実力をつける時期と言う事でも構わない」
と言うのが、菫さんが韓国移籍を発表された時の私の感想。
……と思っていたら、その年の12月には韓国の女流棋聖戦と女流国手戦への挑戦手合に挑む。
しかもその少し前には、〝李昌鎬(写真)よりも376日早い公式戦100戦達成〟
【写真……李昌鎬先生】
.
.
〝李昌鎬〟と言えば、
◎14歳で韓国の初タイトル(韓国最年少)
◎15歳6ヵ月で世界大会優勝(最年少記録)
◎タイトル総獲得数140
1989年〜2011年までの22年間、何かしらのタイトルを保持し続けた、「次元の違う実力者」
それが、かの李昌鎬九段。
「李昌鎬・九段の記録を破る人は、日本人には無理だろうな。100年経っても」
と思っていたら、仲邑菫さんがやってのけた。それも、〝韓国移籍からたったの3ヶ月で〟
「なんなんだ?
仲邑菫さんの、この成長の凄まじさは??」
そう言えば〝記録破りの仲邑菫〟については、(菫さんより少し年上の)日本のプロ、福岡航太朗さんがこんな事を言っていた。
談)福岡航太朗さん
「他の人が作った最年少記録は、仲邑菫さんが更新しますから」
その言葉が、また1つ本当になった。
そうした〝記録破り〟を次々実現している要因の1つは、仲邑菫さんは〝関西の人達に育てられたから〟
B》仲邑菫、関西の土壌が育てた驚異の才能
仲邑菫さんの活躍を見る度に思う事。
「仲邑菫さんがこの早さで戦績を記録し続けてるのは、関西で育てられたお陰だよ」
そう断言出来る心当たりは、結構な数ある。
その中から1つ、取り上げるのは、次の通り。
《仲邑囲碁道場の強みは、〝カウンセリング〟》
仲邑菫さんの父親は、関西総本部所属の仲邑信也プロ。
仲邑菫さんの母親はアマチュアの囲碁インストラクターで、(関西棋院所属の)石井茜プロのお姉さん。
菫さんのご両親は以前、埼玉県で子ども囲碁道場をされていた。
名称は『仲邑囲碁道場』
生徒さんは小学校低学年や未就学のお子さんも結構多かったらしい。
今は閉鎖された道場のブログには、こんな漢字の一文が。
「子ども達の成長が予想より早くて、私たちも驚いています」
当時の子ども向けの囲碁大会の埼玉県代表や東京代表には、仲邑さんの囲碁道場の生徒さんも多かった。
道場生の、予想以上に早い成長。その理由は何かと言えば、
「私たちの囲碁道場では、カウンセリングに力を入れています。
お子さん1人1人に向き合い、それぞれに合った囲碁指導を提供する事を目指しています」
その結果、生徒さんは低年齢ながらも、棋譜並べに熱心に取り組んだり、詰碁の成績も結構良かったらしい。
実はこの囲碁道場でのカウンセリングは、関西のインストラクターの方々は昔から普通に行ってきたらしい。
その中でも(菫さんのお母さんを含む)女流インストラクターの場合。
「子育てや家庭教育に関する教育学や心理学の勉強をされていて、
そこから学んだ〝最新の子育て法〟を囲碁指導に取り入れたり、
それらを女流インストラクターの間で共有し合う」
などを、日常的にされているらしい。
実はこれ、たしか2009年頃に仲邑菫さんのお母さんから直接聞いた話。
それについては関西の女性インストラクター(菫さんのお母さんの親友)からも、こんな事を教えて頂いた。
「関西は全体で育てるという土壌がある気がします。
だから道場がなくても子どもは強くなりますし、
師匠のいない棋士も誕生するのだと思います」
「うちの弟子たちも色んな方にお世話になりながら強くなっています。
ありがたいことです🙏✨」
菫さんのお母さんや 関西の女流インストラクターのお話しを聞いて思ったのは、
①1人1人に向き合う指導をするための〝カウンセリング〟
②それを実現する為のノウハウ〝子育て学〟〝最新の教育法〟
③インストラクター同士の〝横のつながり〟
近年では都内のインストラクターや囲碁教室でも①②③を取り入れている所が増えて来たけれど、2016年以前は、さほど注目されていなかった。
しかしこうした〝関西地方の女流インストラクターが培ってきた知識やノウハウ〟などは
「どうせ大した事じゃないでしょ?」
と思われる事が多い事だけど、他の人達には知られていないだけで、想像以上の効果があり、実績もある。
その事は、特に囲碁教室をされている方々には記憶の片隅にでも留めて置いて貰いたいな……と思っています。
⭕️仲邑菫さん。
韓国移籍後の活躍について、皆さんの感想を教えて下さい。
⭕️この記事が面白いと思ったら、お友達にご紹介したり、SNSなどでシェアしてください!
【参考】
今回のブログに取り上げた、「仲邑菫、韓国にて最速での100戦達成」
これの記事のアドレスです。
<総合ニュースの記事>
仲邑菫三段、韓国移籍した225日で公式対局100試合。
※李昌鎬九段の記録である601日を376日も短縮
※新しいページが開きます
.
.