女流立葵杯の街から

囲碁の女流棋戦の中継予定を中心に投稿しています。

トッププロによる4子局指導碁(2018年06月)

2021年02月19日 | 置碁/指導碁

 

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 私が見た、4子局指導碁の1つ。

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【おことわり】
 本文の添付図について

 実際の指導碁、定石の盤面配置は忘れてしまいましたので、私の判断で作り直し。
 盤面で使われた定石と、指摘された回答は、実際のまま。

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 プロの指導碁と「手直しコメント」を再現。
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【黒番、次の1手は?】

 終局後のプロ。
 碁盤の4隅で定石を打ち終えた局面より。この局面を指で指して、
「黒にとって有力な手が4つあります」

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A図≫ヒラキヅメ
 左下の白石の弱点を狙う。

 

 


B図≫ケイマ
 左上の白石を閉じ込める。


C図≫肩ツキ?
 2間ビラキを閉じ込める。

 

 

 

 

D図≫2線のオキ
 2間ビラキの根拠を奪う。


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 プロの手直しコメント。


「A~D、どれでも正解。

 もちろん、実戦はB(ケイマ)も大事な手です。

 その内のいずれかに打たれたら、黒がまだまだリードしています」

 この様に〈複数の正解手〉がある局面を作る事で、

「盤面全体を見て、黒石の急所や白石の急所を探して貰う」

 と言う方法もある……と言う事を知りました。

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【当時の指導対局中の様子】

 福島県在住のアマ(5段~6段)相手に、3面打ちを2回。
 ハンデは4~5子局。
 下手には打ちたい手だけを打たせ、自分は1手につき5~10秒以内に着手。
 その結果……

「どの碁も4隅は白地になり、中央の黒の厚みはボヤける」
「〈白石を厳しく攻めていた〉つもりの黒石が、いつの間にかダメ詰まりや1手パスになっている」

 終盤間近には僅差。指導碁全6局で、白番(⇒プロ側)の勝利。

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【私個人の感想】
 文章化すれば、〈アマ10級~5級向けの教材の復習〉として、全局そのまま使える。
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7子局指導碁より(2009年の年末)

2019年07月28日 | 置碁/指導碁

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 私とアマ強豪の方との対局棋譜です。

《7子局棋譜》
 白;アマ強豪(2009年の年末)
 黒;筆者  (アマ5級当時)

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【手順図Ⅰ/黒1~黒16】

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【手順図Ⅰ/着手の視点】

 黒1は、最近のプロの対局ではあまり見かけませんが。これは私が5級当時に愛用していた手。黒1~黒13は、定石書でも紹介されています。
 白14は、右下の黒の構えの「チカラを弱くさせよう」と言う意図あり。私はそれに相手せず、黒15(中央上側)と三連星に構えました。
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【手順図Ⅱ/白1~黒10】

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【手順図Ⅱ/着手の視点】

 白1のカカリに、黒2~黒6(のツケノビ定石)を選びました。下側中央の白が大きくなりそうですが……
「下側中央の白地は、案外大きくならないだろう」
「左側の黒地を、一気に増やせる可能性が出てきそう」
 こうした理由でツケノビ定石を選びました。

 白7は、左側の黒模様作りを妨害しようとする手。そこで相手の出方を探るため、取り合えず黒8とコスミ付けてみます。

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【手順図Ⅲ/白01~白11】

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【手順図Ⅲ/着手の視点】

 白1の『大々ケイマスベリ』 黒模様を更に削減させようと言う作戦でしょう。私は黒2~黒8と、白の大々ケイマスベリを分断する作戦を選んでみました。
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【手順図Ⅳ/白01~白06】

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【手順図Ⅳ/着手の視点】

 黒4の受けを省いた時のリスクも考えましたが、白3and白4と連打された場合、
「左側の白石集団がさらに強化される」
「左下の黒石が一気に弱くなり大ダメージを受ける」
 と言う、最悪の展開が予測されます。
 そこで白石を「不安定な石のまま」にしておく為にも、取り合えず黒2とつなぎ、黒4と受けておきました。
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【手順図Ⅴ/白01~黒04】

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【手順図Ⅴ/着手の視点】

 白1のボウシは攻めの常用手段。私としては、「左側中央の黒石と、中央の黒石が連絡出来れば良いかな?」その位のつもりで黒2とツケました。

 そこで予想外だったのが、私のヨミに無かった《白3》 特に相手が相手だけに、途方に暮れました。
 しばらく悩んでいる内に気が付いたのが黒4の《ヘタの両ツケ》 ヘタの両ツケを以て、黒勝ちとの宣告を頂きました。

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【手順図/総譜】

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