女流立葵杯の街から

囲碁の女流棋戦の中継予定を中心に投稿しています。

(寄稿)囲碁を通じて地域の街を笑顔にしたい

2025年01月15日 | . 囲碁ファンの方からの寄稿

 
 まずは、今回の投稿の動機について。
 
 

 🔻Twitterにて頂いた文章(スクショ画像)🔻

 🔺Twitterにて頂いた文章(スクショ画像)🔺

            
 
【Twitterのアドレス】
  https://x.com/fu405fu/status/1879354246795231258?s=46&t=wVGJ4RIFT_lqjv8h0vS5zA

 
 
「(囲碁普及の在り方についての)感想や考え方を、
 添付画像を参考に ブログに書いて いただけませんか?」
 
 こうした趣旨の ご要望をTwitter(現・X)の囲碁ファンの方から頂いたので、それに関する私個人の感想や考え方を書いてみました。
 
 
   *****  *****
   *****  *****
 
 
 ここからは、私個人の感想や考え方。
 
 
 
A》「囲碁の魅力とは何か?」について
 
 私個人の立場としては〝力を入れて訴える必要はないと思う〟
 
 その理由は、
 
「囲碁の魅力は様々な種類やジャンルがあって、
 楽しみ方も〝人それぞれ〟」
 
「なので〝囲碁の魅力は○○だと思う〟
 と 訴え続ける必要は無い」
 
「それよりも、それぞれの囲碁団体や個人が
 〝私たちは○○で楽しんでます〟
 と紹介する程度でよい」
 
 
 具体的には……
 
[○○囲碁サロン]
 有〜高段者が集まって、囲碁大会優勝を目指して勉強しあってます💪
 
[○○市 こども囲碁の会]
 市内の小学校・幼稚園・保育園などで囲碁あそびを開催しています。
 地元の囲碁ファンがボランティアとして参加して、お子さんたちと囲碁を楽しんでます。
 
[○○囲碁交流会]
 歴史好きの囲碁ファンが月1回のペースで集まって、
 江戸時代や明治時代の囲碁について語りあっています。
 
 こんな感じの活動紹介を、対面やインターネットで行うようにする。
 
 あるいは、お互いの囲碁活動のテーマやコンセプトを、
既存の囲碁ファン同士・世話役どうしで共有し合う。
 
 そうすれば、
 
〝囲碁をやってみたいと囲碁活動を探している人が、
 自分にあった囲碁活動が見つけやすくなる〟
 
 あるいは、既存の囲碁ファンが、
 
〝あなたには○○の囲碁活動がおススメ〟
 
 と言う感じで、囲碁活動を探している新規ファンに対して
提案しやすくなるはず。
 
 
 
B》囲碁を通じて地域の街を笑顔にしたい(1)
 
 あまり注目されていないけれど、実は重要。
 
「地元の賑わいを応援したいと思ってます。
 なので……」
 
 と言う理由で、高校や大学の部活・習い事のスクール・自治会などと
地元の市民活動とのコラボを期待し、コラボやタイアップなどの準備を
進めている企業が増えているらしい。
 
  ※有名な企業の社長がテレビで
  「地元の活性化に協力したい」と訴えていた事も。
 
 
 実は一般の囲碁ファンやアマチュアの囲碁の世話役さんにも、
 
「囲碁で地域活性化・街おこしをやってみたい」
 
 と言う方が、年々増えているらしい。
 なので機会があれば、いろんな囲碁ファンや世話役さんとも
話し合ってみるのが良いと思う。
 
※地域によってニーズは全然違うので〝具体的に何をやるべきか?〟
 に関する話については、別の機会に。
 
 
 
C》囲碁を通じて地域の街を笑顔にしたい(2)
 
「小学校・中学校・高校・大学などは、
 児童や生徒を、家庭から地域・社会へとつなぐ
 『架け橋』の様な存在……と言う理論があります」
 
 と言う様な話を、放送大学のテレビ講座(BSで無料放送、
ジャンルは教育学系)で紹介された事がありました。
 これについては私個人も賛成で、囲碁の市民活動にも応用
できるかも知れないと思っています。
 
 私個人の経験より。
 
「都内のある碁会所で、囲碁ファン同士が普通に歓談されていた。
 その囲碁ファンと言うのが、1人は現役のベテラン医師で、
 もう1人は中華料理の元シェフ」
 
「囲碁に限らず同じ趣味を持てば、職業の違いに関係なく、
 様々な人と交流する事が出来る」
 
「もしも お子さんが、こうした多彩な人たちが集まっている
 環境に参加出来れば……
 〝学校では会えない人と出会い交流する事が出来る〟
 〝将来なりたい仕事を見つけやすくもなる〟」
 
 と言った、社会性のあるメリットを享受する事も出来る様になるはず。
 
 
 
D》囲碁を知らない人と好きな人の差を埋める(3)
 
 それについては〝いずれ埋める必要はある〟でしょうけれど、
急がなければ いけない話では無い。
 そう考える理由は単純で、
 
「囲碁に本当に興味を持たない人は、
 誰からどんなアプローチを受けても、
 囲碁に興味を持たない」
 
「そうした人に対しては、
 囲碁の魅力を理解して貰うのは困難」
 
 
 〝知らない人(=興味がない)と好きな人の溝を埋める〟
その事よりも優先すべきは、
 
「囲碁の事は知らないけど、
 興味があるから教えて欲しい。
 そうした人からの要望に対して、
 何よりも優先的に応えること」
 
 なぜ、〝囲碁の事は知らないけど、
囲碁に理解や興味を示してくれる人〟を優先すべきなのか?
 
 ヨーロッパに囲碁が伝わったのは明治時代。
 
「囲碁を教えて欲しい」
 
 と言うドイツ人の東京帝国大学教授オスカー・コルセルト
に対し、本因坊秀策の弟弟子である村瀬秀甫が、碁の指南を
したこと。
 
 相手が(囲碁とは縁のない)ドイツ人であったにも関わらず、
「教えて欲しい」と言う要望に素早く答えたからこそ、
 
 極東の文化が伝わり始めた明治初〜中期、欧州に囲碁を伝える
事に成功した。
 
 ちなみに。
 幕末に先進国各国と調印された不平等条約。それを改訂した
平等条約を日本と結んだ国は、実はメキシコ(日墨修好通商条約)
だった。 その理由はやはり、
 
「日本は信用できる国だから、信頼して平等条約を結んでも良い」
 
 と言う、先方からの要望・期待に応えたから。
 
 
 
F》囲碁を知らない人と好きな人の差を埋める(4)
 
 これについて補足。〝碁を打つ人やプロ棋戦を観る人を増やす事〟
だけが、囲碁の普及活動では ないはず。
 スポーツ科学の専門家・平田竹男さんの話によれば、
 
「プロ・アマに限らず、
 スポーツに関わる仕事や取り組みなどは多種多様。
 プレーヤーや観戦者(観るファン)以外の形で関わってくれる人・
 
協力してくれる人を
 増やしていく事も大事」
 
 
 【参考図】平田先生の『逆台形モデル』

 https://sem-hirata.w.waseda.jp/kyoju.html
 

 
 『逆台形モデル』の視点を囲碁に当てはめると、
〝観る碁〟〝打つ碁〟だけでは無く、
 
 ◎囲碁に関する記事を書く人(ライター)
 ◎対局会場の手配をしてくれる人
 ◎SNS等で宣伝をしてくれる人
 ◎全国大会への送迎をしてくれる人
 ◎その他
 
 そう言った〝囲碁活動への協力してくれる人〟を増やしたり
大切にする事が、長期的にみたらとても重要(完)
 


















 



 
 
 
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