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現代の日本囲碁に於ける〈美しい碁〉の代表格が、林海峰先生や小林光一先生。
〈美しい碁〉を学ぶには、林海峰先生や小林光一先生の碁を教材にするのが良いらしい。
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◇〈美しい碁〉を目指す事 ◇
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「無駄なところでは力まない。妥協するところは妥協して、きちんと地を取っている」
趙治勲先生。こんな評を されていたのか。林海峰先生や小林光一先生の碁は “ 芸が無い、地味で つまらない碁 ” と言われていた時期が有ったらしい。しかし私が聞いた話では、お2人の碁はトッププロの中でも “ 無駄な一手 ” が極めて少ないらしい。
例えば、女性の囲碁ファン。
“ 女性のプロは、男性のプロにはなかなか勝てない。そもそも女性は囲碁に向いていないんじゃないか? ”
と、傷心されている人が多い。
実は囲碁を勉強されている女性に対しては、
「〈 勝つ事、強くなる事、昇級昇段する事、成果に直結する事 〉を目指すのでは無く、〈 美しい碁を打つ事 〉を目指して勉強しなさい」
と声かけをするのが、伝統的な指導法らしい(今では、ご存じの人は少ないですが)
この声かけはゴマカシか冗談か? 以前は私自身も そう思っていました。しかし実は「脳の働きの男女差」の研究成果から見ても、適切らしい。
そこで、特に女性の囲碁ファンに対しては、
「林海峰先生や小林光一先生の棋譜を教材に、〈 美しい碁を打つ事 〉を目標にする」
のが、一見遠回りに見えて実は効果的と言われています。囲碁を勉強されている女性が〈 強くなる事、昇級昇段する事 〉 を急ぐと、副作用が多発する例が……
※効果には個人差があります。あくまでも、囲碁の指導法・学習法の一例です。
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【引用】
『治勲さんが言うことには on Twitter』より
小林(光一)さんの碁を見てごらんなさい、林(海峰)さんの碁を見てごらんなさい、といいたい。この人たちは無駄なところでは力まない。妥協するところは妥協して、きちんと地を取っている。取るべきところで取っている。だからいつも碁が厚いのです。
https://twitter.com/chikunnsan/status/939449777820856320
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