女流立葵杯の街から

囲碁の女流棋戦の中継予定を中心に投稿しています。

2024年の棋士別成果(おおまかに)(3/3)

2025年01月17日 | 女流棋戦ふりかえり

 

 2024年の結果。
 一力遼さんや上野愛咲美さんの〝世界大会優勝〟がビックニュースでしたが……
 
 
 鈴木歩さん(写真)の〝SENKO CUP準優勝〟と言うのもありました。

  

https://igo-kifu.com/news/10476

 
 〝世界大会で優勝できるエリート養成〟が始まる○年も前にプロ入りした歩さんがこの結果を出したと言う事は、
 
「日本の女流棋士が受けてきた教育は、決して今の時代に劣ってはいなかった」
 
 かも知れません。
 
 
 
【A】藤沢里菜さん
 
①女流名人戦博多・カマチ杯で優勝(奪還)
 優勝はトータルで6回。
 
②扇扇興杯女流囲碁最強戦で優勝。
 優勝はトータルで4回。
 
③女流本因坊戦で優勝(5連覇)
 優勝はトータルで8回。

 
 
【B】上野愛咲美さん
 
①会津中央病院・女流立葵杯、3連覇。

②呉清源杯世界女子囲碁選手権、優勝。
 
 
 
【C】上野梨紗
 
①女流棋聖戦にて優勝(初タイトル)
 
 
 
【D】仲邑菫さん
 
①韓国棋院への移籍
 
②第7回国際春香選抜大会で優勝(6月)
 
③女流棋聖戦で準優勝
 
④女流国手杯で準優勝
 
 
 
【E】小林泉美さん
 
①女流レジェンド戦優勝
https://x.com/kidowebnews/status/1761663916202213514
 
 
 
【F】加藤千笑さん
 
①女流秀策杯優勝
https://x.com/igokinenkan/status/1769319655649477099
 
 
 
【G】鈴木歩さん
 
①SENKO CUP準優勝(世界大会)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7ccaad8ef92593d85ede8db4de85162d58fa71a
 


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仲邑菫 記録破りの軌跡

2025年01月15日 | 女流棋戦ふりかえり


「仲邑菫三段、韓国移籍した225日で公式対局100試合達成」
「これまでの李昌鎬(イ・チャンホ)九段の最速記録の601日を376日縮めた」
 
 この記事を読んだ時おもわず、
 
「李昌鎬の記録を更新した!?
 そんな事ってある!?
 仲邑さんって、そこまで実力を付けてたの!?」
 
  【写真】仲邑菫さん(棋道webより)

  

 
 
A》脅威の李昌鎬超え!?
 
 
「より高いレベルの環境で勉強することが私には必要」
 
 これを理由に、仲邑菫さんが韓国棋院へ移籍したのが2024年3月。
 公式戦の数はもちろん、普段の研究会の日数も、国際棋戦優勝者の数も、日本より韓国の方が圧倒的に多い。なので、
 
「韓国の公式戦では全く勝てなかったとしても、それはそれで仕方ない。
 それは折り込み済として、最初の3〜4年は急がずに実力をつける時期と言う事でも構わない」
 
 と言うのが、菫さんが韓国移籍を発表された時の私の感想。
……と思っていたら、その年の12月には韓国の女流棋聖戦と女流国手戦への挑戦手合に挑む。
 
 しかもその少し前には、〝李昌鎬(写真)よりも376日早い公式戦100戦達成〟
  
 【写真……李昌鎬先生】



 
 〝李昌鎬〟と言えば、
 
◎14歳で韓国の初タイトル(韓国最年少)
◎15歳6ヵ月で世界大会優勝(最年少記録)
◎タイトル総獲得数140
 
 1989年〜2011年までの22年間、何かしらのタイトルを保持し続けた、「次元の違う実力者」
 それが、かの李昌鎬九段。
 
 
「李昌鎬・九段の記録を破る人は、日本人には無理だろうな。100年経っても」
 
 と思っていたら、仲邑菫さんがやってのけた。それも、〝韓国移籍からたったの3ヶ月で〟
 
「なんなんだ?
 仲邑菫さんの、この成長の凄まじさは??」
 
 そう言えば〝記録破りの仲邑菫〟については、(菫さんより少し年上の)日本のプロ、福岡航太朗さんがこんな事を言っていた。
 
談)福岡航太朗さん
「他の人が作った最年少記録は、仲邑菫さんが更新しますから」
 
 その言葉が、また1つ本当になった。
 
 
 そうした〝記録破り〟を次々実現している要因の1つは、仲邑菫さんは〝関西の人達に育てられたから〟
 
 
 
B》仲邑菫、関西の土壌が育てた驚異の才能
 
 
 仲邑菫さんの活躍を見る度に思う事。
 
「仲邑菫さんがこの早さで戦績を記録し続けてるのは、関西で育てられたお陰だよ」
 
 そう断言出来る心当たりは、結構な数ある。
 その中から1つ、取り上げるのは、次の通り。
 
 
  《仲邑囲碁道場の強みは、〝カウンセリング〟
 
 
 仲邑菫さんの父親は、関西総本部所属の仲邑信也プロ。
 仲邑菫さんの母親はアマチュアの囲碁インストラクターで、(関西棋院所属の)石井茜プロのお姉さん。
 
 菫さんのご両親は以前、埼玉県で子ども囲碁道場をされていた。
 名称は『仲邑囲碁道場』
 
 生徒さんは小学校低学年や未就学のお子さんも結構多かったらしい。
 今は閉鎖された道場のブログには、こんな漢字の一文が。
 
「子ども達の成長が予想より早くて、私たちも驚いています」
 
 当時の子ども向けの囲碁大会の埼玉県代表や東京代表には、仲邑さんの囲碁道場の生徒さんも多かった。
 
 道場生の、予想以上に早い成長。その理由は何かと言えば、
 
「私たちの囲碁道場では、カウンセリングに力を入れています。
 お子さん1人1人に向き合い、それぞれに合った囲碁指導を提供する事を目指しています」
 
 その結果、生徒さんは低年齢ながらも、棋譜並べに熱心に取り組んだり、詰碁の成績も結構良かったらしい。
 
 実はこの囲碁道場でのカウンセリングは、関西のインストラクターの方々は昔から普通に行ってきたらしい。
 その中でも(菫さんのお母さんを含む)女流インストラクターの場合。
 
子育てや家庭教育に関する教育学や心理学の勉強をされていて、
 そこから学んだ〝最新の子育て法〟を囲碁指導に取り入れたり、
 それらを女流インストラクターの間で共有し合う

 
 などを、日常的にされているらしい。
 
 実はこれ、たしか2009年頃に仲邑菫さんのお母さんから直接聞いた話。
 
 それについては関西の女性インストラクター(菫さんのお母さんの親友)からも、こんな事を教えて頂いた。
 
関西は全体で育てるという土壌がある気がします。
 だから道場がなくても子どもは強くなりますし、
 師匠のいない棋士も誕生するのだと思います

 
うちの弟子たちも色んな方にお世話になりながら強くなっています。
 ありがたいことです
🙏✨」
 
 
 
 
 菫さんのお母さんや 関西の女流インストラクターのお話しを聞いて思ったのは、
 
①1人1人に向き合う指導をするための〝カウンセリング〟
②それを実現する為のノウハウ〝子育て学〟〝最新の教育法〟
③インストラクター同士の〝横のつながり〟

 
 近年では都内のインストラクターや囲碁教室でも①②③を取り入れている所が増えて来たけれど、2016年以前は、さほど注目されていなかった。
 しかしこうした〝関西地方の女流インストラクターが培ってきた知識やノウハウ〟などは

「どうせ大した事じゃないでしょ?」
 
 と思われる事が多い事だけど、他の人達には知られていないだけで、想像以上の効果があり、実績もある。
 その事は、特に囲碁教室をされている方々には記憶の片隅にでも留めて置いて貰いたいな……と思っています。
 
 

⭕️仲邑菫さん。
  韓国移籍後の活躍について、皆さんの感想を教えて下さい。
 
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【参考】
 今回のブログに取り上げた、「仲邑菫、韓国にて最速での100戦達成」
 これの記事のアドレスです。
 

<総合ニュースの記事>
 仲邑菫三段、韓国移籍した225日で公式対局100試合。

 ※李昌鎬九段の記録である601日を376日も短縮
 ※新しいページが開きます

仲邑菫三段 韓国棋院最速で公式戦100局=ランキングも急上昇 | 聯合ニュース

仲邑菫三段 韓国棋院最速で公式戦100局=ランキングも急上昇 | 聯合ニュース

【ソウル聯合ニュース】日本で囲碁の女流タイトル獲得の最年少記録を保持する仲邑菫三段(15)が韓国棋院に移籍後、同棋院史上最速で公式戦100局を達成した。 仲邑三...

聯合ニュース

 

 
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上野姉妹と囲碁の新時代(2024年)(1/3)

2025年01月13日 | 女流棋戦ふりかえり

 
「20代の名人はあり得ない」
 
 そう語ったのは、坂田栄男・名人(当時)
 その発言の直後、坂田からタイトルを奪取したのは林海峰(当時23才)
 
 林海峰先生が坂田先生から名人位を奪取したのは西暦1965(昭和40)年。それから多くの若手棋士がタイトル戦に挑み、タイトル奪取の最年少記録が更新された。
 

  

  ↑坂田栄男先生(写真)
 
  ↓林海峰先生(写真、日本棋院のホームぺーより)

  

 
 西暦2023(令和05)年。
 女流棋戦にて、史上最年少のタイトルホルダーが誕生。それが仲邑菫さん。当時13才。
 
 その翌年には、
「上野梨紗、18才。仲邑菫、14才。
 2人の年令を足しても〝32才〟」
 と言う、超早熟の対戦が女流棋聖戦で実現。
 
 
A》若手棋士の成長
  〜〜坂田名誉本因坊の言葉から考える〜〜

 
 20代の名人はあり得ない__この発言は、当時の囲碁ファンへのリップサービスに加え、坂田先生が自分自身を鼓舞させる為に放った言葉らしい。
 しかし、その発言には、別のバックグラウンドが。
 
 
【問】
 20代の名人はあり得ない__坂田が そう断言した理由は何か?
 
【答】
 それは何か? 坂田先生いわく、
 
「戦前・戦中・戦後は、今よりもプロの数が少なく、そのために勉強相手も対局相手も少なかった。
 今思えば、あれでは満足に勉強なんか出来る訳がない」
 
 しかも最悪の事に、実力の伸び盛りの時代に、日中事変〜太平洋戦争〜原爆投下と言う、人類史に残る最悪の戦時に突入してしまった。
 坂田先生と同世代の碁打ちの多くにも召集令状が届き、戦地へ赴いたまま帰らぬ人に……
 
 
【問】
 ではなぜ、坂田先生は戦時下で生き延び、2010年に天寿を全うする事が出来たのか?
 
【答】
 実は坂田先生にも召集令状が来たらしく、陸軍か海軍の兵士として戦地へ、あるいは軍需工場へ行くはずが、
 
「肺に結核の跡あり。結核は治っている可能性があるが……」
 
 そんな診察をされた為に、徴兵を免除され、戦地へ行く事はなかったそうです。
 
 
 そんな時代と比べたら今の日本囲碁界は〝囲碁の修業に専念出来る環境〟が整っている。
 なので状況次第では、最年少記録なんてものは更新しやすくなっている。
 
 令和の日本は、プロ志望の青少年や若手棋士が囲碁の修業に専念しやすい事は、昭和初期の混乱期を憶えば、そんなのは分かりきっている。
 そうした事から、現在の日本囲碁界の最重要課題の1つとして、
 
「上野梨紗や仲邑菫に続く若い才能を発掘・育成するために、
 どれだけの資金投入・人材投入を行なっていくのか?」
 
 そこに私は注目しています。
 
 
 
B》囲碁の未来を見据えた才能発掘
  〜〜新宿と天豊の道場の新星たち〜〜

 
 
 では、今後を担う才能を、どの様に発掘・育成していくか?
 
 関東近郊を代表する囲碁道場の1つは、東京都新宿区の新宿囲碁教室、同じく天豊道場。
 
 この2つの代表は藤澤一就・八段。


 世界で勝てる若い世代を育てる__それを目標に活動されている。
 
 ネット記事を読む限り、新宿囲碁教室や天豊道場での勉強・修業は、生徒同士の対局がメイン。
 私個人の関心事としてプロから直接聞いた話より。
 藤澤一就門下生である上野愛咲美プロの場合には、
 
「藤沢秀行先生や、江戸時代の碁を好んで勉強しました」
 
 と言ってました。
 
 で、特に重要な点の1つ。藤澤一就プロが時々ツイートされる内容を拝借すると、
 
「山城宏、清成哲也、結城聡、高尾紳路……等々のプロが、新宿囲碁教室などで生徒さんに直接指導(対局)されている。
 他には、東京・神奈川・埼玉などのアマ代表選手など」
 
 新宿囲碁教室や天豊道場などでの指導に協力されているプロの名前を見てみると、藤沢秀行門下の人たち。
 そうした人たちからの直接指導を受けてプロになったのが、上野愛咲美、上野梨紗の姉妹。
 

 [写真]
  ◀︎上野愛咲美さん  ▶︎上野梨紗さん

  

 
 今の若手、その中でも東京本院の院生経験者に限れば、洪道場をメインに、新宿囲碁教室や市川囲碁道場などの複数の教室や道場を掛け持ちしている。そうした主要な道場の多くが、創立20年〜25年になる。
 ここ数年、上野愛咲美さんや一力遼さんが世界大会で優勝するよう。それは〝東京近郊の囲碁道場の20数年の歴史そのもの〟とも言えます。
 
 ただし、それではまだまだ不十分で……
 
 それは次回。
 
 
⭕️ 上野愛咲美さんと、上野梨紗さん。
  あなたは、このお2人のどこに魅力を感じますか?
 
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2023年の女流タイトル保持者・奪還者(03/03)

2023年12月30日 | 女流棋戦ふりかえり


 2022(令和04)年12月〜2023(令和05)年12月。
 囲碁の女流のタイトル(5大棋戦)は、仲邑菫、上野愛咲美、牛栄子、藤沢里菜の4人で分け合う結果となりました。
 
 
[女流棋聖戦] 
 2023(令和05)年01月〜02月
 ……仲邑菫(初獲得)
   vs. 上野愛咲美


[女流名人戦] 
 2023(令和05)年04月
 ……上野愛咲美(奪取)
   vs. 藤沢里菜


[女流立葵杯] 
 2023(令和05)年06月
 ……上野愛咲美(防衛)
   vs. 藤沢里菜


[女流扇興杯] 
 2023(令和05)年07月
 ……牛栄子(2連覇)
   vs. 上野愛咲美


[女流本因坊戦] 
 2023(令和05)年10月〜11月
 ……藤沢里菜(防衛)
   vs. 上野梨紗


[女流レジェンド] 
 2022(令和04)年12月
 ……小西和子(初獲得)
   vs. 桑原陽子


[#女流ブレーンズマッチ]
[#フマキラー杯] 
 2023(令和05)年06月
 ……大森らん(初獲得)
   vs.井澤秋乃


[新人王] 
 2023(令和05)年09月
 ……上野愛咲美(初獲得)
   vs. 姚智騰



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女子の夢は海の向こうに……(02/03)

2023年12月26日 | 女流棋戦ふりかえり

 2023(令和05)年の女流棋戦を大まかにまとめると……

 

「仲邑菫さんの女流タイトル初獲得(女流棋聖)に始まり、

 仲邑菫さんの韓国移籍へのカウントダウンに終わった」

 

 2023年1月〜2月、女流棋聖戦・タイトル争奪戦。

 挑戦者の仲邑菫さんと タイトル保持者の上野愛咲美さんの3番勝負の事が、総合テレビの『クローズアップ現代+』で紹介されました。

 

【クローズアップ現代】

 仲邑菫 上野愛咲美 決戦の舞台裏

 悠久なる囲碁 若き世代がひかれる魅力とは?

https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/p3GNLVVlMq/

20230206 公開)

 

 

 史上最年少でのタイトル初獲得と言う影響もあってか、(私が確認出来た限りでは)3度も再放送されると言う、異例の扱い。

 

 その後。

 菫さんが韓国移籍を発表した記者会見の時も、愛咲美さんの新人王初獲得(女流初)の時も、2人の事をテレビや新聞が全国向けに伝えた。

 

 それらについて、私個人の率直な印象と疑問。

 

「メディアに取り上げられる機会が極端に少なかった以前と比較すれば、囲碁への風向きが随分変わって来たなぁ……

 

「それにしても、NHKを含むメディア(の取材クルーや担当デスク)は、愛咲美さんや菫さんを何故ここまで注目しているんだ?」

 

 

 

A》増える外国志望の女の子たち

 

 その事が気になって、いろんな記事を興味本意で調べてみた。

 

 それで分かった事の1つ。

 

「自分自身の可能性を広げたい。

 世の中の人たちの役に立ちたい。

 その為には……

 日本では無く外国の大学で勉強したり、

 NPOなどが行ってる国際交流に参加したい」

 

 と言う人が、愛咲美さんや菫さんと同世代(西暦20002010年前後の生まれ)の人には多いらしい。

 中でも特に多いのが、東京近郊生まれの女の子。

 

 海外を志望する女の子は、以前は〝帰国子女を多数受け入れている私立女子校〟に多いと言われていました。

 しかし近年では、都立日比谷高の様な進学系の公立校でも、

 

「(日比谷高で行っている)海外研修では、手を挙げるのは圧倒的に女子です」

この話は、日比谷高の校長をされていた武内彰先生のコメントより。

 

 自分自身のために、社会に貢献するために、外国に行って勉強したい__東京近郊の女子中高生の願望として増えている。

 そうした事を沢山見聞きしているメディアの人達からしたら、

 

「外国で勉強して成長したい__と、囲碁の若者たちも希望してるんだね。やっぱり」

 

 と言う感じで、囲碁に注目されている可能性もある。

 そして、もう1つ……

 

 

 

B》尊さ……互いに高みへ向かって

 

 上野愛咲美さんと仲邑菫さんを密着取材で判明した、〝現在の囲碁の世界の姿〟とは?

 これは、クローズアップ現代+(に関わったらしい)チーフ・ディレクターの座間味圭子さんのコメントを引用しますと……

 

「仲邑さん、上野さん2人への取材から、

〝低年齢化〟と〝ジェンダーレス〟という、

 私たちの社会が課題とする2つのキーワードが浮かび上がってきた」

 

【アドレス】

https://www.nhk.jp/p/gendai/ts/R7Y6NGLJ6G/blog/bl/pkEldmVQ6R/bp/p3GNLVVlMq/

 

「年令も性別も関係なく、明確なゴールのない世界で、

 まだ見ぬ高みへ向かって互いに磨き合い続ける、棋士の方々の営みの〈尊さ〉」

 

「世代から世代へと受け継がれるバトン。

 そのバトンがきっと、これからも途絶えることなくつながっていく」

 

「今回の取材を通して、囲碁という伝統文化の豊かさに触れた気がして、あたたかい気持ちが沸き上がってくるのを感じた」

 

 愛咲美さんや菫さんを始めとした若すぎるプレーヤー達が、更なる高みに挑み、第二・第三のキャリアアップに目指している。

 勿論、男性棋士も含めて。

 

 愛咲美さんと菫さん、若き女子ふたりの背中には、現代の悩めるキャリアパーソンが求めている、あるいは忘れかけていた〝高みを目指す尊さ〟

 一般的な囲碁ファンとは全く違うモノが、メディアの取材クルーの人達には見えていたのかも知れない。

 

#女流棋戦ふりかえり]


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