この歳になって無性にVが弾きたくなりギブソンを探してもこの58年バージョンは現行では製造していないことが判明。回りまわって最近何かとお世話になっているエピフォンの58年コリーナです。
フライングVといえばマイケルシャンカーの白黒やハードな方たちの定番アイテムですがやはりアルバートキングのナチュラル白ピックガードを追い求めない手はありません。Jガイルズも。しかし、エピフォンですらこのモデルは現在手に入らないので結局中古市場やオークションでしか入手できないことに。
そしてやってきたのがこの2002年の韓国製。3ピースマホガニーボディの上にまた両面センター2ピースのマホガニーをプライ。メイプルネックで全くオリジナル58年コリーナをモディファイしていないのが楽しいですね。作りも丁寧でオリジナルでも十分いいですがそこはやはりアジアメイド。電装アッセンブリーは家電的なのでお決まりのピックアップ交換とワイヤリングのチューンナップ。
ピックアップはニューアイテムのセイモアダンカンの「Whole lotta humbucker」。ネーミングと商品説明にこの世代はヤラレてしまいます。いつもは迷わず59ですが今回はこれでアヤをつけてみたくなりました。最近良くあるオールドPAFに一味加えたハンドメイドピックアップの質感があり価格は1/4。素晴らしいですね。59程のコンプレッションはありませんがクランチによく咬みついてくる感じでクリーンはムーディー。レスポールに乗せるともっと重心が低くなるんでしょうがこの軽量マホガニーには明るくファンキーに鳴ります。MIXポジションもクリスピー。
結局ハムバッキングピックアップはビンテージPAF系かディストーション系ハイパワーの2タイプしかネタが無く、あとは素材にこだわった手工メーカーかシグネーチャー、限定品くらいしかないところ、商品に物語性を加える離れ業のセイモアさん流石です。1970年前後のロンドンのシーンを出されて興味を示さないギターオジサンはいません。ケースのジャケットも今までには無く斬新。
配線材はいつものウェスタンエレクトリックの単線でアウトプットまではブラックエナメル。コンデンサーはヒューマンギアオリジナルのオレンジドロップの0.02。通常は0.022なのにコダワリの0.02。何かあります。案の定、トーン最小でも音圧が下がりません。ウーマントーンでブーストする感じはこのPUとベストマッチ。
アジアメイドのギターでよくBカーブをポットに使いますがヴォリュームコントロールを頻繁にするならCTS500KのAカーブは必需です。またエピフォンはPUエスカッションがちょっと大きい。なぜそれなのかは不明ですがルックスが変わってしまうと思うのは私だけか?正規のサイズを取り付けるとネジ穴変更や変色したボディ部分が出てしまうのが厄介です。
ということでゴキゲンなギターになりましたが書斎で弾く時は太ももでウィングを挟む定番フォーム。左足のカカトを上げ気味で弾くので普段病まない部分が痛みます。このVのおかげで先日の朝方、いきなりの「こむら返り」で目覚めました。