ブルーノート東京にロベンフォード先生を見に行き、最前列でコンパクトにまとめ上げられたエフェクターの中で真っ赤に目立つものを発見。ロベンはラックマウントのTCリバーブを長年使っていましたがそれが何とコンパクトに。
ルーツに立ち返った新譜「Bringing It Back Home」のツアー。ギブソンSGとエピフォンリビエラからのシンプルな極上トーンでギターマニアオヤジは全員ヤラれちゃっていました。私も含めスマホでの機材撮影会も微笑ましい絵図らです。VERTEKというアメリカのプロ用機材Modブランドがペダルのデザイン、チューンをやっているらしいですね。お決まりのダンブルアンプのクランチに包まれ至福のひと時。
早速、そのTC electronicの「Hall Of Fame」なるリバーブを入手した。空間系ペダルなんて何十年ぶりでその完成度の高さに驚き。コンパクトのリバーブにありがちなローが痩せ、高音がブーストされて何とも線の細い音のイメージは無し。ラックマウントの銘記リバーブTC2290の美味しいところだけ取り出したような感じでオンオフ時の音圧変化もない。隠し味程度でも、かけっ放しでも品があり実にマニア向けのトーンセッティングでこれはクセになる。コストパフォーマンスも素晴らしく高い。ビンテージモノばかりに目を向けていると何だか馬鹿を見る時代になってきたような。しかし、TonePrintシリーズなるメーカーサイトからダウンロードすると有名ギタリストのトーンセッティングが取り込めるというオヤジには理解するのにワンテンポかかってしまう機能も有り。
気づくと最近、ギター関係の周辺機材は迷信マガイのビンテージ信仰に最新技術が追いついてきたような気がします。レコーディングは完全にデジタルに移行してしまってアナログ時代の質感も再生できるようになりデジタルの違和感を唱えること自体が時代遅れの様相。特にLM分野でも同等のことが言えるようになりました。どちらがいいかというのではなくどこを選択するかのセンスの問題になってきます。ギターはフィジカルな質感とイメージの質感が同居するので弾きやすく音が良くてもカッコが悪いといけません。ギブソンやフェンダー等の匂いが感じとれないとキワモノで終わってしまうので開発するメーカーも大変です。しかし、Hall Of Fameではギタリストの大好きなフットペダルで距離のあったラックマウントの完成度が味わえるなんて全く逆の発想です。なかなか名器を持っているメーカーにしては差別化を図らず、技術を出し惜しみしないところが気持ちいいですね。
そんなことを踏まえつつロベン先生の「Bringing It Back Home」を聴くとまた格別。ハイボールが進む。
お疲れさまでした。
タイトなスケジュールでしたが濃い内容でした。
Jazzフェスもよろしくお願いいたします。
ロベン先生と写真が撮れなかったことが、未だに悔やまれます!
ハイボールね!!