忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

ついに大物ゲット! 庭の小さなハンター

2012-07-29 | 日記
 庭の松の木の上に網を張った我が家の小さなハンター、コガネグモ。
灼熱の太陽が照り付けても、コトリともせず不動のままじっと網の
中心でひたすら獲物が掛かるのを待っていた。

 今日ついに大物、クマゼミをゲット。獲物があまり大きいとクモの方が
恐れて逃げてしまうことがあるらしい。この場合も逃げはしないがそれに
近いようだ。普通、獲物はクモの糸でぐるぐる巻きにされて外からは殆ど
中が見えないようになるが、今回はクマゼミの透明な羽根もしっかり見え、
寄ったり離れたりしている。

或いはこのところ獲物があまり捕れなかったので、糸の原料が作れなかった
のかも……。

 クマゼミにとっては6,7年もの間地中で過ごした末にやっと地上に出て
これから1週間ほどで相手を見つけ慌しく一生を終えるはずだったのだが
思わぬハプニング。そう思うと哀れではあるが、これも自然の摂理。

 それにしても、見えないところに身を隠すなどすれば捕食率はアップする
はずなのに、網の中央で堂々としている。それどころか脚元のネットには
コガネグモ特有の稲妻型のジグザグ模様が入り、まるで網の存在を誇示して
いるようにも見える。
DNAに組み込まれた習性の不思議さを感心せずにはいられない。