忙中閑話

四季の移ろい、花鳥風月を楽しみつつ
趣味はミニチュア木工、電子工作、旅行など

不人気な敬老会

2014-09-17 | 随想
 昨日は「敬老の日」だったとか。
時に曜日も忘れてしまうほどの自由人としては、何の祝日で三連休になるのか
分からない。ニュース等で「今日は敬老の日」なんていわれてやっと「ああ、
そうだったのか」とようやく気がつく次第である。


それはさておき、市と社会福祉協議会共済の敬老会の参加案内と記念品の配布、
そしてその敬老会への出・欠の取り纏めの依頼が自治会を通して回ってきた。

当地区の場合、敬老会の開催日はなぜか「敬老の日」でなく来月末の開催である。
実に間が抜けている。


そして実際に参加希望者を募って見ると、地区の該当者46名のうちわずか4名。
10%を切る。これもいい方で、近所に住む叔母に聞いてみると叔母の地区は
希望者0という。

叔母の話によると、以前は弁当が出てが最近はつかなくなったことなどが不人気の
原因の一つではないか、それと老人は二時間も坐っていられないという。

小・中学校生による合唱や楽器演奏などがあるらしいが、自分の孫、ひ孫なら
ともかく、確かに参加したいというほどの魅力は残念ながらない。

まずこんなイベントを旧態依然として続けている市職員の思考の貧弱さに驚く。

そして運営は「地区福祉○○員」などという係のボランティア、メインイベントと
なる小・中学生もボランティアである。一方、市や協議会職員はもちろん有給で
たぶん休日出勤、時間外となるのだろう。

ただやったという”実績”をあげるだけなら止めた方がいい。税金・寄付金の無駄
遣いである。(職員も無駄)

ついでにいうと、記念品は500円の商品券だったがそれが案内状に無造作に
封もなく同封されていた。500円とはいえ金券である。これを自治会を通して
配布せろという。受け渡しの確認もない。この無神経さにも驚く。


日本全体が少子高齢化が進むなかで地方は平均以上に老齢化が進む。
今回の敬老会の案内の資料を参考にして調べてみると、戸数70軒余りで75歳以上
の高齢者の世帯が40%でそのうちの半分となる20%が独居らしい(世帯主が女性の
世帯だけをカウント。男性の場合は独居か否か不明のため)。

75歳以上でこの数字である。統計上の高齢者となる65歳以上に対象を広げれば
更にこの数値は膨らむ。多分倍以上になるだろう。

近い将来本当に老人ばかりになる。地区内での互助が必要になってくるのに「個人
情報保持法」などというのが障壁となって家族構成や子息の所在などは全くといって
いいほど分からない。

「福祉」などといってカマケてはいられないはずだが・・・・。