忙中閑話

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鳩山由紀夫クリミヤ訪問

2015-03-12 | 雑感

 コメントする気も失せるが、鳩山が政府の中止勧告にも拘わらずクリミヤ訪問を強行したという。そして今日のニュースによると、案の定、クリミヤのロシア編入はクリミヤ市民の民意に沿ったものと確認したと発言したという。

 何てバカなヤツなんだろう。わずか一年間とは言え、そして自分で選ぶことはできなかったとはいえ、こんな人物を首相に戴いていたことを大いに恥じる。

クリミヤ半島の歴史を全く理解していないようだ。現在はロシア人優位になっているが、元々の原住民はタタール人。それを旧ソ連が不凍港を求めた南下政策の一環で原住民のタタール人を強制移住させそのあとにロシア人が入り込んだという経緯がある。タタール人は自らの意思で移住したのではない。武器で脅され、強制連行されたのだ。

 ロシア人多数の中で住民投票を行えば当然ロシア優位の結果が出るのは当然のこと。欧米諸国が問題にしているのは住民投票による国境の新たな変更なのである。つまりウクライナの主権侵害なのである。これを認めれば、例えば対馬に朝鮮人が多数移住して住民投票による韓国編入ということも可能になる。また現にロシアに不法占拠されている北方領土の返還も叶わなくなる。周知の通り、北方領土は太平洋戦争末期に島民が強制移住させられておりクリミヤと全く状況は同じなのだから。

首相を努めたような人がこんな単純な図式が頭に入っていないようだ。首相になってはいけない、いや決して首相にしてはならない人物だったのだ。

誰がこんな輩を首相にしたか? それは小沢一郎であろう。小沢の悪事はまだ外に多々ある。その一つが小選挙区制である。小選挙区制では今回の選挙のように支持率そのものが低いのに結果として圧勝することがあること、選挙で党公認が得られることが当落に直結するため党本部の意向に逆らえないなどの弊害が多い。昔は自民党も色々な派閥があって意見を戦わせていた。今は完全に総裁個人への翼賛状態。先日開催された自民党党大会の様相を見ていて、何やらナチスの党大会に似た不気味なものを感じた。

何はともあれ、完全に常軌を逸した鳩山をどうにかして欲しいネ。