タイトルには三台と書いたが三台目は修理途中(樹脂固化待ち)なので、正確には
2台半ということになるだろうか。しかし一日に三台も手掛けることになろうとは思いも
よらなかった。
うち2台は首振り動作が壊れたので角度を固定して使っていた。一人で使う分においては
”リズム風”モードで使えばむしろ首振りモードより心地よい。というわけで修理をあと延ばしに
していた。
まず手始めになったのは応接間の座敷扇。動くなったので廃棄すると連れ合いが言う。
そして動かなくなったことはずっと前に言ったが直してくれなかったとも言う。だけど当方は
それを聞いた記憶がまったくない。歳を重ねるにつれこの手の会話が増えた気がする。
「言った」「聞いた記憶がない」・・・・
それさておき、まず見てみることにする。
確かに電源を入れても入らない。分解して断線している箇所がないかチェックしてみたが
異常はない。そこでテスターでチェックしようと再度電源をいれてみたところなんと今度は
動いた。 どうもガラス管ヒューズの接触不良だったらしい。ガラス管ヒューズが使われている
なんて年代を感じさせるが、ヒューズの接触部分を磨いて再組み立て復旧した。
それでも小一時間くらいはかかっただろうか。
次は以前にも書いたことのある、首振り用に日本電産(Sankyo)製モーターが使われている
ナショナル製の扇風機。首振り用低速モータ内の樹脂製ギアが粉砕してしまい首振りしなくな
っていた。
モーター内部
(中央モーターから6個のギアを使って減速しているが二番目のギアが損壊してしまっている。
最終段のギアは後述の電子レンジ用のギアと交換後のもの)
以前、壊れたナショナル製の電子レンジを分解していたらターンテーブルの低速モーターが
同じ日本電産製の低速モーターであった。
回転数が60Hzで正規品は5.1rpm、電子レンジ用のもの6rpmと若干ちがうものののサイズを含め仕様はほぼ同じ。
左:電子レンジターンテーブル用 右:扇風機首振り用
M2AJ49ZC32 M2AJ42ZC81
5/6rpm 4.3/2.5rpm
3/2.5W 3/2.5W
出力側
左:扇風機用モータ出力軸(金属製で割りピン止め) 右:電子レンジターンテーブル用(樹脂製でビス止め)
写真でわかるように各段のギアの位置はまったく同じ。壊れた扇風機用のモーターに電子レンジ
用の出力軸を入れ替えて手で回すと全く抵抗なく回る。そこで出力軸と蓋を入れ替えてモーターを復旧。
そしてモーターの電源端子をハンダ付けして無事再組み立てし復旧した。
三台目は扇風機本体モーターが首振りモーターを兼用する代物。 本体後ろ側のレバー
を手動で上げ下げして首振り、固定を切り替える構造になっているものだがモーターの回転
を首振り機構に力を伝達する途中の樹脂製の部品が壊れてしまっている。
首振り動作を手で押さえるなど無理な力がかかったとき力を逃す仕組みになっているのだが
あまりにチャチな代物である。これについては長くなるので次回以降に触れたいと思う。
よろしくお願いします。
機番はNE-A40(パナソニック)、ターンテーブルのモーターは底蓋を外すと現れます。取り付け金具で本体の底に固定されています。
ただしパナソニック製のレンジであれば他の機番のものでも同じモーターが使われているのではないでしょうか。
蛇足ですが電子レンジの基盤には高電圧部分があるので裏蓋の部分以外は開けない方が肝要かと思います。
NE-A40で問い合わせしましたが部品供給不可だそうです
最近の機種で共通部品があるかはわからないそうです、
諦めたほうがよさそうですね。
シンクロナスモーター 5rpm
で検索すると使えそうなものがありますけど、、、
もう見てないですよね。
さて、このモータ、新品に交換すればOKなのですが…。