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読書の森

一万三千八百円

景気高揚の為、勤め人の平均給与の値上げが叫ばれている昨今です。
果たして実現可能か、どうかは不明ですが高齢者の年金は上がらない事は確実。
上がるどころか、現役世代との不公平を鑑み、減らす動きが有力であります。ただでさえ少ない年金にアップアップしてる私としては、ただ暗澹とするばかりであります。

グチは止めて、昔、フランク永井の『一万三千八百円』という歌謡曲があった事ご存知でしょうか?
フランク永井は実力派の歌手で、昭和30年代彼の歌った『有楽町で会いましょう』や「君恋し』が大ヒットしてます。

さて、金欠で悩む私に突然閃いたこの歌、同じ世代でも知らない人が多いと思います。両親が歌謡曲大好き人間なので、記憶力発達途上の私、ラジオから流れる歌をバッチリ覚えているのです。

さてこの13800円は、当時の成人男性が働き出した頃の平均給与だったのであります。この歌ネット検索してもいつの時期流れたものか不明となってる、自分の記憶では多分彼のヒット曲が相次いだ時期、昭和32〜34年の頃だと思います。

つまり初任給に近いものが13800円だった!という信じられない話であります。

これは昭和33(1958年)年の出来事、東京タワーが完成した年です。

さて、この歌の歌詞を紹介致します。
1番
もっこ つるっぱしふるえ 
歌え陽気に 炭坑節 黒いダイヤに
惚れたのさ
(なんじゃこれ と思われませんか。どうも当時の炭鉱で働くお父さん みたいですね)
楽じゃないけど13800円
たまにゃ一杯 たまにゃ一杯
呑めるじゃないか
(なんたら慎ましさでありましょう)

2番
からのトラック 思い切り飛ばしゃ
ビルの谷間に 灯がともる
今日もとにかく 無事だった
(これはトラックの運転手さんらしい)
嫁を貰おか 13800円 
贅沢言わなきゃ 贅沢言わなきゃ
食えるじゃないか

以下昭和庶民の楽しげな生活が(一家揃ってピクニック、家庭の団欒)が歌詞にされてます。希望があったのですね。


今見ると、嘘みたいな楽天的な歌詞です。確かにこの頃の1万円は今の20万円位の価値があった筈、それにしても明るく積極的であります。

その時代は高度成長期でバブル景気のような実体の無い豊かさと異なる、本当に日本全体イキイキしてた、働いただけみんなのお金が儲かる時代でありました。

その背景に1ドル360円の固定相場で、日本人の技術力の高い製品を海外に安い値段で輸出していて利益を得て、かつ中東の石油が安価で輸入でき、さらに朝鮮戦争によってアメリカの必要な軍需品を大量に作る事で非常に儲かったのです。この味が忘れられず戦いの裏で儲けようと企むのは今は滅びの道へ一直線といった怖ーい時代ですよ。

知ったかぶりを披露するより、韓国や中国の日本より後の凄まじい経済発展ぶりを見れば一目瞭然でしょう。つまり、安い賃金で人を使って安い製品を大量に輸出して国が富んだ訳。
かなり乱暴な説明の仕方で本当に申し訳ございません。

どうか興味を持った方、事実をご確認いただきたいです(ネット検索すると詳しく説明されてますよ)。

さてお金に乏しい時代、安く作れるお菓子作りに挑戦しました。

材料費は冷蔵庫に眠る片栗粉なのです。子どもの頃、近所のお姉さん(中学生)が作ってくれたおやつ、台所の片栗粉に砂糖を混ぜてお湯を注いで、木箸でよく混ぜたもの。喉越しが良く甘くて結構美味しいものでした。使わない片栗粉が勿体ないので、きな粉と三温糖を入れて試しました。ちょいと水分が多過ぎたけど何もない時助かるかも、です。

これはいざと言う時の為の常備品。
パイナップル缶のお菓子です。ただミキサーにかけただけで器を工夫すると見た目も宜しいです。

これは節約ご飯、梅干しの他はお安いです。スープは鶏皮でとって残り野菜を刻んだものです。
工夫して今のところ楽しく節約したいです。苦しくならぬように、岸田さまさま、宜しくお願いします🤲


読んでいただき心から感謝です。ポツンと押してもらえばもっと感謝です❣️

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