韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

PSEマーク問題

2006-04-01 05:00:00 | エッセイ
 PSEマーク問題が今大きな話題になっています。電器製品の安全性を示す制度として制定されることには何の依存もありませんが、中古製品の扱いをどうするかについてと、その件を社会に周知徹底しなかったことが今回の混乱を招いています。

 電器製品の漏電等による火災が年間1万件もあると統計を示されても、それをもっと世間に広く示してメーカー、一般ユーザ、そして中古品販売業者の理解を得る努力が足りなかったと思います。いきなり、4月からこのマークのない製品を販売できませんと言われても、とまどうばかりでしょう。

 5年間の猶予期間(製品によって異なる)があったとはいえ、その間に経産省はどのくらい熱心にこの法律・制度を世間にアピールしたかきわめて疑問です。中古品販売業者からの問い合わせにもあいまいな回答をしたというTV報道もありましたし、今回の騒ぎは、経産省に大きな責任があると思います。

 法律の主旨はとてもいいもので、理解できるとしてもそれを実際に施行する際にやり方を誤ると社会に大きな混乱を招くということの良い見本になってしまいました。

 私見ですが、新しい製品だけを対象にすればすっきりしてメーカーへの周知徹底だけですんだものを、中古品も対象としたことで大混乱が起こってしまいました。中古品は値打ち・価値のあるものは長くメインテナンスされて使用され続けますが、いずれは寿命が来ます。中古品に対して、おうような姿勢を取って、市場からの自然消滅を待つくらいの考えでこの法律を実施すればよかったと思っています。

 私も個人的に、製造中止になってしまったビデオデッキを多数所有し、メインテナンスしながら使用しています。オークションなどで、手頃な値段で入手して、きちんと修理して使えばまだまだつかえるものが多数あります。

 このような良いものをメインテナンスしながら長く使うという精神を絶やさないためにも、経産省はもう一度この法律の施行について、よくよく考えて頂きたいものです。

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