韓国ドラマは哲学的感性を刺激する

韓国ドラマ、IT・デジタルなこと、AIなどと並んで哲学に関する事柄や、よろずこの世界の出来事について書き綴ります

不自由さの限度

2006-04-09 00:00:00 | 情報セキュリティ
 振り込め詐欺の横行によって銀行利用の際の制限がどんどん大きくなっています。ATMによる引き出しにしても一日あたりの限度額が引き下げられましたので、不便を感じている利用者も多いのではないでしょうか。

 また、マネーロンダリング(資金洗浄)抑止策の一環として、ATMからの現金による振り込みの限度額を大幅に引き下げる制限も実施されることになったと、TVの報道で知りました。

 私の取引のある銀行のネットバンキングでも、一日あたりの振込額を大幅に下げられてしまいました。普段はそんな大きな金額の振り込みをする機会がないので、実質的に不便さを感じる場面はないのですが、それにしても悪人たちのために普通の人間がどんどん不便さを我慢しなければならない時代になってきているのです。

 これは、よく考えてみれば全く腹立たしいことで私たちには何の責任もないのに、いろいろな点での利便性の享受のレベルをどんどん下げられているのです。

 情報セキュリティにかかるコストということがよく話題になりますが、具体的にハードウエアを購入したり、目に見える人件費以外にも、このような目にも見えず、直接金額に換算することができない不便さというコストをわれわれ全員が背負うことになるのです。

 安全と引き替えなら安いものと、気軽に言えることとそうでないことがあります。これは、人それぞれ不便さの受容の限度が違うので個別に考えないといけない問題です。

 いずれにせよ、情報セキュリティ対策に我慢はつきものと改めて覚悟をせまられていることは間違いありません。

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